『座らない!』(トム・ラス)は腰掛けてしっかりと読むべき

お気軽にシェアしてください

スポンサーリンク

自分の健康を決めるのは日々の「選択」です。

「正しい選択の積み重ねで人生は変えられる」と著者は言います。

<著者紹介>

・本書の著者のトム・ラスはビジネス・健康・経済の分野で活躍する人間行動学の専門家。米ギャラップ社で13年間にわたって「社員エンゲージメント・強み・指導力・ウェルビーイング」部門を統括。
・つまり、医者でもなければ、栄養学や運動生理学、睡眠障害の専門家でもありません。心理学の学位を持ち、人間行動学を専門とする研究者です。

・16歳で珍しい遺伝性疾患である「フォン・ヒッペル・リンドウ病(VHL病)」と診断されました。通常、この病気は親からの遺伝で発症しますが、著者の場合は440万人に一人の確率で発生する新生突然変異でした。「がん抑制遺伝子」が機能せず、体全体にがん細胞が増殖するという怖い病気です。

・この病気に罹患していると知ったきっかけは、視覚に異常を感じて病院に行ったことでした。しかし、上記が原因で彼の片目の視力は不幸にも失われました。

・視力については手遅れでしたが、それ以外のがん疾患で自分では何ができるのか、徹底的に学ぶ人生がそこからスタートしたというわけです。

・過去10年で国際的なベストセラーを5冊執筆。処女作の『心のなかの幸福のバケツ』(共著)はニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー番付1位も獲得。日本では未訳の『ストレングスファインダー2.0』は2013年、2014年の米アマゾンの年間ベストセラー1位に輝くという売れっ子の作家です。(累計の販売数は600万部以上)

<本書を読もうと思った理由>

・自分の体調に少し変化(悪い方に)を感じ、何か健康に良さそうな本がないか書店で探していたら「目に飛び込んできた」のが本書でした。
・著者の『幸福の習慣』を読んだことがあること、訳しているのが『官報複合体 権力と一体化する新聞の大罪 [単行本(ソフトカバー)]』『知の巨人 ドラッカー自伝 (日経ビジネス人文庫) [文庫]』などの著作を持つ元日経記者の牧野洋氏であったことも興味を引きました。

<本書概要>

・本書のキーワードの一つはWell-being(身体的・精神的・社会的に良好な状態)で、ブラック企業等で起こる「過労死」とは対極にある状態です。
・本書は原題『EAT MOVE SLEEP』にある様に、「食べる」「動く」「寝る」の3要素を統合した点に最大の特徴があります。3要素はそれぞれ密接に絡み、相互に影響し合っています。必然的に本書の内容は医学や心理学など多岐にわたり学際的になりましたが、長年にわたって学術論文等を研究してきた著者(本書のためにフルタイムの仕事を辞め、本書執筆のために時間を投入)が「目利き」の役目を果たしています。(巻末に参考文献一覧あり)

・最新の研究に裏付けられていると書きましたが、本書で書かれている「健康に良いこと」は一つ一つは実は「そんなこと、どこかで聞いたことがあるよ」というものです。例えば、平均的に我々は寝ているいる時間よりも長く(9.3時間)座っていますが、この「座り続けること」がいかに体に悪いかを詳しく論じています。

・著者も言う様に、決して本書で書かれたことを全て実践する必要はありませんが(著者自身も無理と言っています)、正しく食べて、もっと動き、ぐっすり眠る、という3要素の組み合わせの重要性については、早く知っておいて損はないでしょう。

・早速、私も朝に少し運動を取り入れる生活を始めました。原著の英語もおそらくプレイン・イングリッシュで書かれていると思われますが、訳も読みやすいです。「普通」のことが書かれているけど、とってもオススメの一冊です。

I hope you like it.