前回、紹介する本が多くて、(前編)と分割になった投稿の続きです。
・参考:2014年、199冊読んで良かった本(前編)
(前編)では、経済・経営・企業関係の本や小説を中心にご紹介しました。
後編では、投資や歴史、ノンフィクションなどの本をご紹介します。
前回以上に多くの本が登場しますので、ご注意ください(笑)。
<歴史>
・最初は2014年の夏中心に比較的多く読んだ歴史・国際政治関係の本をまとめて紹介しましょう。
マッカーサーが日本での翻訳出版を禁じた本。アメリカが当時日本をどの様に見ていたかが正直に書かれています。あまりにも率直な記述に驚くばかり。
半藤一利の代表作のひとつ。終戦当日に実際にあった戦争継続派によるクーデターの様子を描いています。同名映画とあわせてどうぞ。
周辺国との関係や日米同盟が終わるリスクなど考えさせられる内容。石橋湛山賞受賞作。
アメリカの相対的な力が低下する中で、日本は対中国の防衛力を整備するか、中国の従属的な地位に甘んじるか、決断する必要がある。「平和ボケ」した日本人を覚醒させる書。
ライフネット生命保険の出口会長が著者。「日本史」と「世界史」を関連づけた説明が為になります。
『日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち (新潮選書) [単行本]』で鮮烈なデビューをした板谷敏彦氏の著作。古今東西の金融の歴史がコンパクトに学べる。
タイトルは怪しげですが、元ウクライナ大使が世界の裏側を案内してくれます。
<科学・医学>
・やや重めの歴史関係の本の後は、理系の本を少々。
「糖質制限ブーム」の中心となる書。単なる健康本の範疇を超えており、農耕の起源に関する仮説など「知的関心」をくすぐられる大変面白い一冊
世界一流の脳科学者が書いた「脳」に関する大変読みやすい読み物
<ノンフィクション>
・私の好きなジャンルです。新旧の本の中から選びました。
43歳という若さで凶弾に倒れた米大統領の短い生涯を国際政治ジャーナリスト落合信彦が描く。ケネディの素晴らしい業績・言葉に感銘を受けました。多くの人に読んでもらいたい一冊。
東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復興の物語。読んで決して損しない一冊。
ホリエモンが「堀江貴文」になった、以前とは別人と話題になった彼の半生記。10代の頃の家庭環境など彼の原点がよくわかる。
<投資・お金に関するもの>
・ようやく投資ブログに相応しい?関係の本です。
かつて「カリスマ」ファンド・マネジャー と呼ばれた著者の「情報処理の仕方」「株式に関する考え方」やユニークな思考様式は一読に値。
弊ブログfacebookページで最も多い「いいね!」を集めたアクティブ運用の参考図書
参考:『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資』はアクティブ投資家にお薦め
再読。説明不要の「定番中の定番」の一冊。2014年当ブログ経由で2番目に売れた本。
臆病者のための株入門 (文春新書) [新書]』の続編。内容は似ているが、私はこちらの方が好み。
昔読んだ定番の投資本の新版。やはり、随所に参考になる記述が満載。オススメです。
マネックス証券のチーフ・ストラテジスト広木隆氏による久々の「ROE本」。広木氏の本はどれも面白いが本書も一定のクオリティがありました。
<自己啓発>
・そろそろ終わりが近くなりました。広い意味での自己啓発に分類される本です。
2014年の大ベストセラー。世間での評価も高いですが、私も4月の「イチオシ」でした。
この本は最初に読んだ時には正直良さが分かりませんでした。でも、著者本人に会って、生で話を聴いてから再読したら、よく出来た本であることが分かりました。
私が20代の頃、お気に入りの作家だった方が著者。「生涯現役」がこれから「人生100年時代」の理想的な生き方であると説く。オススメです。
上記の田中真澄氏の本と類似の「中高年者へのエール本」です。著者は自己啓発の本は好きではないそうですが、この本は自己啓発扱いとしました(笑)。
参考:【再録】『定年楽園』(大江英樹)は完成度の高いシニア向け書籍
意外と良書でした。
<ブックガイド>
・最後はブックガイドの類を紹介して終えましょう。 本が好きな私は良書に飢えていますので、こうした本にもたくさん目を通します。
どちらとも、現役の有名経営者の中では屈指の読書家として知られるライフネット生命保険の出口会長の本です。強いて言えば、上の本がオススメです。
出口さんが「歩く図書館」なら、この本の著者・荒俣宏さんは「歩く博物館」でしょう。博識の著者ならではの本の紹介・読み方は面白いです。
敢えて「投資本」ではなく、こちらに分類しました。88冊もの広義の投資本が紹介されています。
以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
I hope you like it.