つばめ投資顧問の「顧問」に就任

【米国株】投資先のご紹介(エネルギーセクター)

この記事は約3分で読めます。

現在、70銘柄に投資している米国株ポートフォリオについて、順番にご紹介しています。

今回は第7回(【米国株】投資先のご紹介(コミュニケーションセクター))に続く第8回です。

本日はエネルギーセクターの銘柄をご紹介します。

意外とパフォーマンスがいい

・先日、米国株の含み益が「過去最大」に(2020/6/6)という記事を書きました。毎日のようにサーキットブレーカーが発動された株価急落曲面で、市場から退場せず、むしろ米国株に資金を集めたことが奏功した結果です。
・ここで注目は、この利益が乗っている銘柄の中に投資先エネルギー企業の株式が全て含まれることです。やはり、絶対的に株価が安かったのだと思います。私は初の原油価格「マイナス」示現前に各社がつけた安値の時に投資していました。

やはり原油安の先行指標だった石油株
20日のNY原油価格は史上初のマイナスの価格がつきました。(参考)NY原油価格、初の価格「マイナス」 5月物投げ売り殺到(日経)記事によれば、需要激減で在庫が増え、保管スペースが枯渇。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近...

組入銘柄は3銘柄のみ

シェブロン(CVX)

・国際的な石油会社の中でいわゆる「スーパーメジャー」と呼ばれる最大手の一角。規模はエクソンに次ぐ2位。原油、天然ガスの探査、開発・生産から加工、液化、輸送まで一括したサービスを提供
・当社に限りませんが、地理的な事業範囲は広大で北米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国などで展開しています。いわゆる地政学的リスクがあるような場所でも操業しています。
・当社の一番の特徴はセグメント別事業利益のうちアップストリーム(上流)部門が約8割を占めること。上流部門の収益は原油価格に左右されるため、どうしても利益ボラティリティは高くなります。

ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)

・同じくメジャーの一角。この会社は欧州(オランダのハーグ)に本社があります。蘭領東インド、つまりインドネシアでの石油事業が祖業です。グループ企業は145の国に広がり、世界中に47以上の製油所と、4万店舗以上のガソリンスタンドをグローバルに展開。
・当社の注目点は早くから代替エネルギーに力を入れていること。2000年代の初めから代替エネルギーに力を注ぎ、太陽光発電 、風力発電、水素プロジェクトなどの新規分野にも積極的に投資しています。
・投資上の留意点は当社株式については2つ(RDS.AとRDS.B)あることです。RDS.A(クラスA)がロイヤルダッチの流れを汲みますがオランダ株扱いなので源泉徴収税15%があります。そして、RDS.B(クラスB)はシェルの流れを汲みますが英国株扱いなので源泉徴収税がありません。日本の証券会社で買うならば当然RDS.Bでしょう。

エクソン・モービル(XOM)

・最後が最大手のエクソンです。ロックフェラーの系譜を引きます。この会社もシェブロン同様、上流工程が収益の柱です。
・かつて、時価総額が世界一だった栄光もありますが、現在(2020年5月末)は36位(コカ・コーラやネットフリックス並)まで落ちていますね。
・トランプ政権の元国務長官(レックス・ティラーソン)が当社CEOから国務長官に転じたことに象徴されるように、極めて政界とも密接です。
・なお、元々あった原油需要の低迷に新型コロナウイルスが追い討ちをかけ、業績悪化。そのため、各社とも投資を大幅に絞り込むとともに、配当の減配・停止や自社株買いの凍結を発表しています。高配当銘柄の代表だったメジャーの減配発表は投資家の間でも大きなニュースになりました。

なお、次回でご紹介は終了予定です。

第9回:ETF→こちら【米国株】投資先のご紹介(ETF)

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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