個人の資産運用に関するメディア記事やブログでは、よく「リスク許容度」が話題になりますね。
マーケットが悪い方向に動いた場合に、自分のポートフォリオが何%までの下落までなら耐えられる(経済的・精神的の両面で)のかを、予めイメージしておくことが推奨されます。
その際、これを比率(%)ではなく金額(実額)ベースで考える方が現実的なのではないかというご意見もあったりします。
ただ、ここでは、この良い悪いは議論しません。
そのかわり、別の切り口で、比率ではなく「金額」が重要だと申し上げたい。
それは、運用資産の「金額」です。
運用成績の効率性を図るためには、(ある特定の期間において)何%上昇したとか下落したとかパーセンテージで表現することは、特に一部分(銘柄・商品別)について言及する場合には馴染むと思います。例えば自分の投資していた株が1年で2倍になり100%上昇したとか。
でもね。一番重要なのはポートフォリオ全体の金額の増減なのですよ。
まともな株式に投資していたら中長期的には必ず上昇すると仮定した場合、株式投資の経済的な利益を最大限に享受するためには、まずは投資元本をいかに極大化するかが重要です。
つまり、投資の種銭をいかに多く確保し、実際に投入する金額をまずどこまで大きくできるかが鍵となります。
そして、投入した後は「いかに、市場に長く留まることができるか」が大事です。
・収入から生活費等を除いた投資に回せる金額の極大化
・良い投資対象選び
・マーケットが軟調になった時にブレずにポートフォリオを大枠で維持できること
どれも重要ですが、私は今の自分の主たる投資先「米国株ポートフォリオ」に満足し懸念が少ない状態ですので、投入金額を日々少しでも多くする様に心がけています。
大事なことは、ポートフォリオの中の一部がいくら大きく上昇したって、そもそも種銭の額が小さく、また、投資対象に懸念があったりで投入額を増やすことに躊躇している様だと、資産全体の金額の最大化には時間がかかるということです。
たまたまでしょうが、昨年末を基準に「米国株ポートフォリオ」のパフォーマンスをきっちりと(ようやく)把握し始めましたが、今のところ6月を除きインデックス(S&P500)よりも良い成績を残せています。
この結果、私の資産もヒストリカル・レコードを更新中です。
I hope you like it.