つばめ投資顧問の「顧問」に就任

積立NISAでなく現行NISAを優先して使う方針

この記事は約3分で読めます。

先週の金曜日に金融庁が一般の個人投資家を招いて「積立NISA」の説明会を開催しました。(なんと、その会議室で22:10まで懇親会も開催:はちどうきゅうどうさんが時刻を記録)

「現行」NISAでさえ、いまだに一般人に十分に浸透していないのに、また「新しい」やつが出てきました。(皆さん、ついて来れてますか?)

本説明会は、金融庁と接点がある虫とり小僧さん(「積立NISA」説明会(金融庁会議室)に行ってきました)が案内役になって、先着30名で開催されたもの。

今回の説明会に参加した方々の一連のブログ記事を拝見して、何を隠そう私も知らなかったことがたくさんありました。

制度説明に関しては、m@さんの「よくわかる積立NISA 積立NISA説明会at金融庁参加レポート(1)制度説明編」がわかりやすいので、まずはこちらをご覧ください。

<概要>

現行NISA 年間120万円の非課税枠×5年間
積立NISA 年間40万円の非課税枠×20年間

・積立NISAの対象となる投資信託については、20年続かない投信は除外、分配金は毎月でないこと、ヘッジ目的を除いてデリバティブを使った投資をしない、告示において指定されたインデックスに連動していること、ノーロードであること、信託報酬は0.5%以下(国内資産を投資対象とする場合。海外資産の場合は0.75%以下:税抜き)等予めお上(金融庁)が細かく条件を定め、これに合致したものが対象となります。

・現行NISAと積立NISAは、1年おきに行き来することも可能(その際、非課税期間が残っているのであれば現金化する必要はない)→各年において「現行NISA」と「積立NISA」のいずれかを選択出来る。両方は選択できない

<私の方針>

・この「積立」NISA(2018年1月開始予定)の話が出てきた時、てっきり「現行」NISAに追加で使えるとばかり思っていましたが、同じ年に選択できるのは一つだけいうのが個人的には一番のポイントです。

・枠の大きさの違いから、私は現行NISAがある間(平成35年で終了予定)はこちらを優先して使う予定です。もともと、NISA口座は他の口座との損益通算が出来ないなど使い勝手が悪いため、今後も機動的な売買での利用になると思います。

<金融庁の思いは理解するが・・・>

最後に、この会合に参加された方のブログ記事を読んでいて(一部ですが)、一番の力作だと思ったのはブログ「個人凍死家テリーの投資生活チラシの裏」の「金融庁による積立NISAの説明会に行ってワイン妖怪が長官室に出没しそうになったのを無事退治した話」という記事です。

この中で「積立NISAは投資に興味がない、投資に踏み込めない大多数の一般国民向けの投資チュートリアル制度」と「これは間接金融の終わりのはじまりなのかもしれない」の部分が印象に残りました。

確かに、金融知識も資金もある人向けというよりも、まだ殆ど投資をしたことのない大多数(?)の人向けの制度だとすれば、合点もいきます。

ただ、我々が期待・要望していた「NISA制度の恒久化、非課税期間の恒久化」は見送られたことを強く再認識しておきます。

それと、「お上に叱られないと変わらない状況には、いささか不満ではあり、消費者と供給元との切磋琢磨、自由競争原理で商品が変革していって欲しいです。」とNightWalkerさんがブログ記事に書かれていますが、全く同感で本件に限らず国の民間に対する関与は限定的にしてほしいと思います。(「要望」という名の実質「強制」も多い)

なお、金融庁が公表している資料を見てみたい人は以下をご参照ください。

「家計の安定的な資産形成に関する有識者会議」(第1回)説明資料(平成29年2月3日)

「家計の安定的な資産形成に関する有識者会議」(第2回)説明資料(平成29年3月30日)

I hope you like it.

その後、年末に方針を変更しました。

2018年からつみたてNISAに変更します。
相互リンク先ブログ「投信で手堅くlay-up!」のエントリー「2018年投資計画。つみたてNISAを活用する予定です。」を見て決断しました。 「そうだ。俺もそうしよう」と 来年は現行NISAから「つみたてNISA」へ変更します。 当初の予定
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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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