セミリタイア5年目の2023年を総括

【財務分析】PBRよりもBPSの推移が重要

この記事は約3分で読めます。

今回は当ブログでは珍しい財務関係の話題です。

個別株に対し株式投資をする際、普通、以下の段取りを経ますよね。

1 当該企業の業務内容等を把握する

2 当該企業の取引先やライバル企業を知る

3 財務分析をする

4 株価推移を調べる

これは、必要な事項を網羅したわけではなく「最低、これ位はするでしょ?」というものです。

1では、その会社の歴史(過去の失敗なども)から始まって、事業参入のし易さ、為替の影響度合い、内需型なのか外需なのか、等たくさんありますね。

2では、当該企業の主力事業におけるライバルがどこで、規模や業績面の違いなどを把握します。そして、主な販売先(お得意先)がどこかはもちろんですが、主要原料の入手先なども知っておくとリスク管理上は望ましいでしょう。

3の財務分析(後述)をした上で、やはり4の株価推移もチャートで確認したりするでしょうか。

BPSの推移をよくみる

今回は投資を検討する際の財務分析において、1株当たり純資産(BPS)をよく私はみているという話です。
株価の指標で最も目にするのはPERですが、この数値は簡単な様でいて実は見方が難しい指標です。この事については以下のブログ記事をご参照ください。(後でね)

(参考)【株式投資】PERって何を意味しているの? PERで割高割安を判断できるの?(Grow Rich Slowly)

一方、PERの次によく目にするのが、PBR(株価純資産倍率)です。これは、株価が上記1株当たり純資産(BPS)の何倍かを表したものです。

マーケットでの評価が高い企業は数倍、中には二桁倍のところもありますが、逆に資産の中身に疑義がある会社や、収益予想が芳しくなかったり赤字続きの会社の場合などでは1倍割れ(解散価値割れ)の会社も散見されます。

ちょっと、意外かもしれませんが、メガバンクや自動車、総合商社などの多くが実はPBR1倍割れが常態化しています。だから、PBRが低い=割安のバリュー株という評価は間違いで、万年PBR1倍割れなんてこともあることを承知しておく必要があります。

では、こうした資産(B/S)サイドから投資先をチェックする有効な方法はないものかと考えた時に、私がいつもチェックしているのがタイトルで触れた「BPSの推移」なのです。

PERは自社の業績だけでなく市場全体の地合いに影響されたりして大きく変動し、なかなか実態を掴みにくいのに対し、1株当たりの純資産の推移を最低でも過去5年(できれば10年以上が望ましい)見てみると、その会社が順調に利益を積み重ねてきた会社なのか、そうでないのかが一目瞭然です。(やはり、変動するPBRを日々追っかけるより簡単)

増資等があった場合には補正して見る必要がありますが、このBPSの推移が綺麗に右肩上がりに大きくなっていることを投資先選びの検討項目の一つに加えてはいかがでしょうか。

以下の過去記事もあわせてどうぞ。

【オススメ記事】優良企業の簡単な見分け方
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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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