2025年12月、私は日本を旅立ちました。アーリーリタイアから8年目、投資家としての日常を一度リセットし、自分の目で世界を確かめるために選んだのは、東回りで地球を一周する「107日間の船旅」でした。
運河を使わず、南米大陸の最南端まで南下し、そこから北上して大西洋、アフリカ、インド洋へと繋ぐ過酷ながらも美しい航路。その全軌跡をここに記します。
航路の全貌:太陽を追いかけ、南米の最果てを巡る旅
今回の旅は、日本から太平洋を東へと進み、日付変更線を越えて南米大陸へ。そこから大陸を南下し、マゼラン海峡付近を抜けて大西洋へ出るという、まさに「大航海時代」を彷彿とさせる東回り航路でした。
寄港地全リスト:107日の軌跡
ブログに書き留めた全寄港地を、その土地で実際に見て、感じた空気感とともに辿ります。
1. 太平洋の楽園と絶海の孤島
旅の幕開けは、青い海に点在する島々との出会いから始まりました。

- ホノルル(ハワイ): 最初の休息地。ダイヤモンドヘッドを望み、現代の観光地の活気と歴史の重なりを確認。
- パペーテ(タヒチ): 南太平洋の真珠。エメラルドグリーンの海と、穏やかに流れる島時間に心身が解きほぐされました。
- イースター島(チリ): 眺めるモアイ像のシルエット。絶海の孤島に並ぶ石像の神秘には、言葉を失う圧倒的な力がありました。まさに、パワースポットでした。
2. 南米大陸:最南端の地から情熱のブラジルへ
パナマ運河を通らず、大陸の形に沿って最南端まで南下し、再び北上するこのルート最大のハイライトエリアです。

- カヤオ(ペルー): ここで一時船を離れ、1泊2日でマチュピチュを訪問するという強行軍のツアーに参加。高地の空気の中で目にした空中都市の姿は、肉体的なハードさを忘れさせるほどの感動でした。
- バルパライソ(チリ): 「太平洋の真珠」と称される、色彩豊かな坂道の街。
- プンタアレナス(チリ): マゼラン海峡に面した、風の強い港町。いよいよ大陸の南端に到達したことを実感。
- ウシュアイア(アルゼンチン): 「世界最果ての街」。南極に最も近く、雪を頂いた山々と荒々しい自然が共存する、まさに旅の極点でした。
- プエルトマドリン(アルゼンチン): パタゴニアの入り口。ペンギンたちの愛らしい姿に、厳しい自然の中で生きる生命の力強さを感じました。
- ブエノスアイレス(アルゼンチン): 「南米のパリ」と謳われる華やかな街並み。ここからイグアスの滝を訪れるツアーに参加したため、次港のモンテビデオ(ウルグアイ)では下船せず、アルゼンチンからブラジルへと繋がる大自然の驚異を堪能しました。
- サントス(ブラジル): ブラジル最大の港湾都市。コーヒー貿易の歴史と、活気あるビーチ文化が入り混じる独特の空気感がありました。
- リオデジャネイロ(ブラジル): 本場のカーニバルを鑑賞。街全体が爆発するような色彩とエネルギーは、この旅一番の衝撃となりました。街はクレイジーの一言。
3. 大西洋横断、そしてアフリカ大陸へ
長い洋上生活を経て、船は人類の起源とも言われるアフリカ、そしてインド洋の島々へ。

- ウォルビスベイ(ナミビア): ナミブ砂漠の砂丘と大西洋が隣り合う、世界で唯一無二の絶景。
- ケープタウン(南アフリカ): 喜望峰を臨む要衝。テーブルマウンテンの威容が迎えてくれました。
- ポートエリザベス(南アフリカ): サファリを訪れ、野生動物たちが自由に生きる姿に癒されました。
- トアマシナ(マダガスカル): 訪問の直前に現地を襲ったサイクロンの影響が色濃く、被災した街の惨状を目の当たりにしました。 独自の進化を遂げた自然の美しさの裏にある、厳しい現実と人々の暮らしに深く心を痛めた訪問となりました。
- ポートルイス(モーリシャス): 「インド洋の貴婦人」と呼ばれるにふさわしい、洗練された多文化共生の島。
4. アジアへの帰還と旅の終焉
インド洋を北上し、活気あふれるアジアの空気感へと戻ってきました。

- シンガポール: 近代的な高層ビル群。投資家としても、その圧倒的な経済的エネルギーを再認識。
- 基隆(台湾): 最後の寄港地。活気ある夜市を歩き、100日を超えた旅が無事に完結に近づいていることを実感しました。
107日間という時間が教えてくれたこと
この長旅は、単なる観光の連続ではありませんでした。
「世界を俯瞰する視点」 投資家として日々マーケットと対峙していますが、実際に現地を訪れ、人々の活気やインフラ、そしてトアマシナで見たような貧困国の現状を肌で感じることで、情報の「解像度」が上がりました。
日常をリセットする贅沢 アーリーリタイア後に107日間も家を空ける。それは大きな決断でしたがネットの繋がらない洋上で海を眺め、思索に耽る時間は、何物にも代えがたい「精神の洗濯」となりました。
旅の最終データ
- 全航行日数: 107日間
- 航路: 日本 → 太平洋 → 南米(マゼラン海峡経由) → 大西洋 → アフリカ → インド洋 → アジア → 日本(東回り)
- 最大の変化: 100日を境に、旅が「日常」へと完全に溶け込んだこと。
おわりに:旅の「気づき」と「振り返り」
今回のまとめでは、107日間の煌びやかな軌跡を辿りましたが、旅は常に予定通りに進むわけではありません。
マチュピチュへの強行軍で妻が高山病になったり、IDカードを紛失したり。また被災地を目の当たりにして現地で消費する意欲が無くすほど妻がショックを受けたり・・・・・。こうした旅を通じて得た細かな「気づき」や、次回に向けての「改善点」などは、また別の記事にて綴る予定です。
この107日間の経験が、これからの自分の人生や投資にどう反映されていくのか。その過程も合わせて発信していければと思います。
I hope you like it.
