生物学的年齢検査の報告書が届く

北欧旅行を終えて帰宅すると、5月に初めて検査したエピクロックテストの結果が届いていました。

目次

テスト概要など

暦年齢に対し、身体の細胞の健康状態や老化度に基づく年齢のことを「生物学的年齢」と呼びます。例えば、暦年齢が50歳で等しい二人がいたとして、生活環境や生育環境などの違いにより、一人は40歳の若さを保っている一方で、もう一方はまるで60歳かのように老化しているかもしれません。これが「暦年齢」と「生物学的年齢」の違いであり、その差を「エイジギャップ」と表現します。

近年、欧米を中心としてこの生物学的年齢を測ることの重要性がさまざまな形で報告されています。では、なぜ生物学的年齢を評価することが重要視されているのでしょうか?その大きな理由の一つとして、今日、ヒトの平均寿命と健康寿命に大きな隔たりがある点が挙げられます。

ただ長生きしても意味がない。寿命の延長に応じて、健康寿命を伸ばすことが不可欠となっており、日頃から自身の「生物学的な若さ」に関心を持って生活することの重要性が高まっていると言えるでしょう。

生物学的年齢を調べる方法には、過去30年以上にわたって模索が続けられていますが、私が今回検査した方法は現在学術会や産業界で最も有望かつ有効な方法であると評価されている「エピジェネティック・クロック」という方法を使って行いました。

当該検査に関して、ここでは詳述しませんが、遺伝子検査との違いだけ言及しておきましょう。

「遺伝子検査」は、私たちのDNA中の遺伝子の配列を解析するもので、その結果は基本的に一生変化しないという特徴があります。遺伝子の配列に変異が見つかった場合に、その変異が病気のリスク等とどの様に関連しているかは過去の統計データからわかっています。これを利用して、DNAにその変異があるかどうかを調べることで、その人のその病気のリスク等がわかるわけです。遺伝子の配列は基本的に生後変化することがないので、検査の結果は基本的に生涯にわたって変わることがありません。

一方で、「エピジェネティックス検査」の結果は、環境・生活習慣・老化などによって、生後常に変化していきます。当該検査では、検査対象者のDNA上に存在する化学的なマーキングを調べます。このマーキングは、遺伝子がどのように活動するか、または休止するかを制御する役割を持っており、環境・生活習慣・加齢などの様々な影響を受けて変動します。したがって、エピジェネティックス検査は動的であり、検査を受ける度にその時点の最新の体の状態がわかります。また、定期的に継続して検査を受けることで、普段の生活習慣やその改善の取組みの影響を定量的にモニタリングすることができます。

テスト結果

結果は大きく分けて、総括的なものと個別評価がありました。

総括的なものは、まずズバリ今の生物学的年齢が何歳か。そして、もう一つ重要な要素である生物学的な「老化のスピード」です。

前者については、暦年齢相当という結果でしたが、老化のスピードは遅い(1年に0.83歳老化)、つまり良い結果でした。私は老化が減速しており、受験者全体における老化スピードのパーセンタイル順位は5。これは、受験者全体の95%の人が私より下位に分布していることを示しています。

その他、運動機能、最大酸素摂取量、呼気肺活量、テロメア長、血中アドレノメデュリン、血中β2マイクログロブリンなど細かい項目について、同様の個別評価結果が出ていました。

今回の結果の中では、1点(膝蓋骨鉛曝露レベル)だけ「改善余地あり」と評価されましたが、その他はいずれも「正常」ないしリスクは「ほぼ無し」でした。

その他

今後、どの程度の頻度で検査を受けるかは決めてませんが、相応に納得感ある内容・報告書だったので、また、検査を受けてみるつもりです。

なお、「生物学的年齢」の「検査」でググれば、検査をしてくれる病院等はすぐ見つかると思います。

I hope you like it.

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