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山崎元氏の「新入社員向けスピーチ原稿」に賛同

ダイヤモンド・オンラインを読んでいたら「新入社員へ贈る、極めて正直な入社式スピーチ原稿」(山崎元のマルチスコープ)というものがあった。

これは、山崎氏がどこかの企業の入社式の来賓にでも呼ばれたことを想定して、新入社員向けに書いた「スピーチ原稿」だ。

私はこの原稿に出てくる「バブル」と呼ばれた時代に就職し、まさに「部」の部長をしているが、首肯できる部分が多かったので、一言コメントしておきたい。

仕事において「量」は「質」に転化する

仕事でも、スポーツでもなんでも一緒だが、ある程度「量」をこなして初めて「質」が伴うようになる。もちろん、ごく一部の優秀な社員は「一」を聞く・行うだけで「十」を知る・わかる者がいるのは否定しないが大多数はそうは行かない。やはり、場数をこなして一人前になるというものだ。

悠長なことを言ってられない世の中

我々の時代には、今の様に良くも悪くも労働時間の管理が厳密でなかったため、少々要領が悪い人間も時間をかけて「量」をこなして修練を積むことができた。それが、今は「働き方改革」の大号令で労働「時間」の短縮ばかりに焦点が当てられており、じっくりと仕事に時間を費やすことは難しい時代背景となっている。

私(アラフィフ)が20代の頃は、残業代などというものは働いた時間の長さとは大きく乖離し「サービス残業」が当たり前の世の中だった。(我が社に限らず、あらゆる業界においてそうだった)

それが今は、仕事で使うパソコンのシャットダウンの時刻やビルを出た時間と残業時間の関係もITを使って監視されている。ある意味、これはこれで非常にかわいそうな気がする。一方、昔に比べ労働者は守られており、実際我が社においても中年の過労死は減った気がする。

会社の「外」の世界を持つことの大切さ

これは、就職する業界や職場によってもそれが出来る自由度は大きく異なるが、自分の属する会社や業界だけに埋没せずに違う業界や世代も異なる人たちとの接点を早い段階から持つことをお勧めしたい。

私の場合は管理職になる少し前の30代半ばの頃から積極的に社外のセミナーなどに顔をだすようになった。自社や自分の業界の人間とは異なる「視点や価値観」を持った人たちと、利害関係のない付き合いをする様になり、そのことがストレス発散になったり、新たな活力を生む源泉になった気がする。

妻から以前「外の人たちとお付き合いする様になってから風邪を引かなくなったね」と言われたこともあり、健康の面でも良い方向に作用している様だ。

転職すべきか否か

上記のプライベートの交流では、多くのベンチャー企業に勤める方や転職を何度も経験した人にも頻繁にお会いした。自分も転職を考えたことが一度もなかったと言えば嘘になるが、結局もうかれこれ30年近く同じ職場にとどまり続けている。そんな私からは、肌が合わなければ転職も良いし、結果として長く同じ職場に勤めても良い。とだけ申し上げておきたい。どちらが正解かは両方経験できない以上わからないので。

以上、山崎先生に特に付け加える必要もありませんでしたが、同じ様なことを考えている人は多いはずです。

I hope you like it.

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