昨年11月、当時保有していたタバコ銘柄(BTI、MO、PM)について、簡単に指標を点検したことがあります。
当該銘柄に投資している人であれば、よくご存知だと思いますが、世界的にタバコ株は昨年末頃に一旦大底をつけて、急反転。しかし、足元では再び下げの展開となっています。
そのため、改めて、同じ3社について、同じ基準で定点観測をしましたので、宜しければご覧ください。
前回(2018/11/23)
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI) | アルトリア・グループ(MO) | フィリップ・モリス(PM) | |
株価(ドル) | 34.8 | 53.72 | 84.05 |
時価総額(百万ドル) | 138,623 | 102,201 | 130,502 |
予想PER(倍) | 10.13 | 13.41 | 16.7 |
配当利回り(%) | 7.65 | 5.88 | 5.43 |
実績PBR(倍) | 1.98 | 6.64 | (債務超過) |
売上高営業利益率(%) | 32.77 | 39.07 | 40.01 |
予想ROE(%) | 10.35 | 4.96 | (債務超過) |
自己資本比率(%) | 43.07 | 35.59 | (債務超過) |
流動比率(%) | 89.50 | 63.96 | 135.30 |
株価キャッシュフロー倍率(倍) | 2.12 | 14.46 | 14.9 |
キャッシュフロー利回り(%) | 47.17 | 6.92 | 6.71 |
ベータ | 1.12 | 0.54 | 0.65 |
今回(2019/9/13)
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI) | アルトリア・グループ(MO) | フィリップ・モリス(PM) | |
株価(ドル) | 36.76 | 42.01 | 73.05 |
時価総額(百万ドル) | 86,885 | 83,056 | 116.532 |
予想PER(倍) | 10.82 | 11.14 | 14.45 |
配当利回り(%) | 6.90 | 7.70 | 6.24 |
実績PBR(倍) | 1.04 | 5.32 | (債務超過) |
売上高営業利益率(%) | 38.21 | 35.81 | 38.40 |
予想ROE(%) | 10.41 | 52.68 | (債務超過) |
自己資本比率(%) | 44.72 | 26.58 | (債務超過) |
流動比率(%) | 70.50 | 20.28 | 113.09 |
株価キャッシュフロー倍率(倍) | 10.14 | 11.25 | 12.60 |
キャッシュフロー利回り(%) | 9.86 | 8.89 | 7.93 |
ベータ | 0.91 | 0.44 | 1.03 |
コメント
まず、データは前回・今回ともに楽天証券からの引用です。個々の会社のHP等から直接引っ張ってきていません。(前回のBTIはレイノルズ買収及び税制改革に伴う一時収益の影響でFY17純利益が過大になっている。各社ともに買収の多い会社ですので、特殊要因は考慮する必要があります。)
なので、特にBTIについては前回との比較は参考程度でご覧ください。今回3社を改めて横並びにして比較してわかること・印象は以下の通りです。
市場評価が最も高いのはPM
・フィリップ・モリスが3社の中で、PER、時価総額が一番高く(配当利回りは逆に低く)、現在のマーケットにおいて敬遠されているタバコ株式の中では相対的に一番高評価を受けています。
前回よりも投資妙味があるかは微妙
・株価は前回に比べて、MOは21.8%、PMは13.1%下落。一方、BTIは5.6%上昇しています。BTIは現在も決着していませんが、前回メンソール問題と英国Brexit問題の件で投げ売り状態だった為と推察されますが、全般的にかなり低水準であることは確かです。
・問題は、一段とタバコ業界に対する風当たりが強くなっており、足元では米国が電子タバコの規制を大きく打ち出していること等を反映した株価形成となっている点には留意が必要でしょう。
・また、前回は表面化していなかったMOとPMの経営統合検討の話があり、両社については思惑が働く状況です。
エルの投資状況とスタンス
・私のタバコ銘柄への投資は、日本株のJTがメインとなっています(参考:今度こそJTで夢の配当利回り7%・年間配当100万円達成へ)
・海外についても、MOとPMについては密かに買いを入れていますが、現在は保有していないBTIへの再投資含めて、追加投資を検討しているところです。JTについては、上手く投資できたので、同様に高い配当利回りとキャピタル・ゲイン両方狙っていきます。
I hope you like it.