つばめ投資顧問の「顧問」に就任

クレジットカード会社(ビザ・マスターカード)への投資にかかる考え方

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エルです。

50代ともなると、若い方々のように力が込められた記事が書けないので、毎回、私にとって負荷のあまりかからない範囲でブログ更新しています。

今回もその範囲で、米国株の投資先であるビザ(V)とマスターカード(MA)について、非常に簡単ですが考察を行ってみたいと思います。

読み手を選ぶ分析記事ではありませんので、どうかご安心を

ビザとマスターカードのビジネスモデル

たぶん、どこのご家庭にもVISAかmastercardの文字の入ったクレジットカードがあると思います。私は絞り込みしている方だと思いますが、それでも4・5枚ありますかね。

では、そのカードはどこが発行元のカードでしょうか

三菱UFJニコスであったり、イオンFSだったりですよね

実はビザとマスターカードは両社の取扱会社への支払いサービスという「インフラ」を提供し、決済手数料で安定的に稼ぐビジネスモデルです。

なので、ニコスやイオンなどのカード会社の儲けの構造(リボルビングなど個人への与信で儲けている)とは「全く」異なるのです。同じ米国企業のアメリカン・エクスプレスは事業範囲がもっと多岐にわたりますが、クレジットカード業務に関してはビザやマスターカードとはビジネスモデルが異なり、ニコスなどと同様となります。

新型コロナウイルスの影響

上記の通り、この2社はクレジットカード利用者への与信行為をしていません。なので、今後、新型コロナウイルス問題等で利用者の返済能力が落ちて、延滞が増えたとしても貸し倒れが増えることはありません。

しかし、消費が停滞する影響は大きく受けます。

実際、私はここ数ヶ月の間、3月末にポートフォリオを大きく組み替える前に一時的にこの両社に大きなポジションを持つタイミングがありました。すると、こともあろうか、盤石の経営基盤を持つ両社の株価でさえも1日に7%とか大きく下落する経験をしました。

別に両社に限らず、今回の新型コロナウイルスに端を発する下落局面では、多くの優良企業の株式がとんでもない勢いで下げたので、特に両社に関して懸念があったわけではありませんが、やはり新型コロナウイルスが蔓延して人々が街に出掛けず「消費が大きく低迷する」リスクを投資家が大きく感じているいることは事実です。実際、両社も収益見通しを下方修正しています。

新しい決済手段の台頭に関して

両社とも伝統的なクレジットカードだけでなく、デビットカード、プリペイドカード、ATM決済サービスなども手掛けている他、ペイパル(PYPL)など電子決済サービス会社とも提携しています。

ペイパルなどの新興企業も両社の力を借りている部分が大きいということです。

個人的には、決済分野の今後の変化に一番敏感なのはどこよりも両社であり、今度とも新しいテクノロジーの研究や進出、あるいは買収などを強い収益力を背景に行っていくと考えており、ビザとマスターカードの活躍しない世界は当面非現実的だと考えています。

「VISA」と「master」のどちらを選ぶか

では、コロナ問題がいずれ片付くという前提で、どちらを選ぶかという問題です。

<規模>
会社の収入・利益・資産の大きさは、ビザの方が大きいです。

<信用力>
会社の信用力を表す外部格付(S&P)は、ビザが「AA-」であるのに対して、マスターカードは「A+」とこちらもビザが上です。

<株価上昇率>
これは、期間をどこにとるかで変わりますが、最近はマスターカードの方が良好な時が多いようです。少し時点が古いですが、私が初めてマスターカードに投資した時の記事をご参照ください。
(参考)【米国株】ポートフォリオ組入銘柄紹介 マスターカード(MA)

<私の判断>
上記の通り、投資において重要な株価上昇率が最近マスターカードの方が良いので、個人投資家の間でもMA人気が高まっている感じがします。この株価の傾向は、今後も続く可能性があるかもしれませんが、私としては投資歴が比較的長く馴染みがあり、信用力が上のVを主軸にして、MAにも投資するというスタンスでいくつもりです。

なお、コロナ問題の影響を受けて、両社株価はかなり低下していますが、コロナの霧が晴れたら、とてもこんなプライスでは投資できないことは間違いありません。

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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