「資産を増やすゲーム」はもう卒業。セミリタイア8年目で見つけた、人生後半戦の『正しいお金の減らし方』

米国株投資を軸に2019年にアーリーリタイアしてから、早いもので7年が経ちました。

リタイア直後は、誰しも「資産が底をつかないか」という恐怖と戦うものです。私も例外ではなく、日々のマーケットの動きや指数の変動を細かくチェックし、いかに資産を減らさずに維持するか、あるいは増やすかに心血を注いできました。

しかし、7年という月日を経て、ふと気づいたことがあります。 「自分はいつまで、この『数字を増やすゲーム』を続けるつもりなのだろうか?」と。

資産は幸いなことに、リタイア当時よりも2倍に積み上がっています。しかし、人生という時計の針も確実に進んでいます。今、私や同年代で相応の資産をお持ちの人が向き合うべきは「どう増やすか」ではなく、積み上げたものをいかに「最高の経験」へと変換していくか——つまり、「資産の出口戦略」なのです。

目次

「増やす」から「使う」へ:意識のパラダイムシフト

投資家にとって、右肩上がりのチャートを見るのは最高の快楽です。特にインデックス投資や米国株を長く手がけていると、含み益を確定させ、資産を「取り崩す」ことには強い心理的抵抗が生まれます。

ですが、お金は使わなければただの数字です。

私がこのことに改めて心から納得できたのは、先日、107日間の世界一周旅行から戻ってきた時でした。航路の変更や費用の増加など、旅には予期せぬ出来事がつきものです。しかし、そこで躊躇なく資金を投じ、その時、その場所でしか得られない景色や体験、そして出会った人々との対話に時間を使ったことは、マネーフォワードの資産額の数字が増えることとは比較にならないほどの充足感を私に与えてくれました。

「経験に替えた資産は、もはや目減りすることのない不滅の資産になる」 これこそが、リタイア8年目で見つけた一つの答えです。

セミリタイア後半戦を豊かにする「お金の使い方」3原則

ただ漫然と使うのではなく、人生の満足度を最大化するために、私は以下の3つの原則を自分に課しています。

1. 「健康への投資」には上限を設けない

50代後半から60代にかけて、体力は確実に変化します。「後で」と思っているうちに、行きたい場所へ行けなくなる、あるいは楽しめなくなるリスクがあります。健康維持のための食事、適度な運動、そして「動けるうちに動く」ための旅費は、最もリターンが高い投資先です。これは心身の健康への投資です。

2. 「知的好奇心」を枯らさない経費

リタイア生活における最大の敵は「退屈」です。私は日々、多くの本を読み、ブログを書き、市場の動向を追い続けています。これらにかかる書籍代やネット環境、あるいは知的な刺激をくれるコミュニティへの参加費は、脳の鮮度を保つための必要経費として、一切惜しみません。

3. 「効率」より「納得感」

現役時代は私も例外に漏れず「コスパ」や「効率」を重視してきました。しかし今は、自分が納得できる質の高いサービス、信頼できる人が提供するものに対して、適正な対価を払う心地よさを大切にしています。安さを探す時間よりも、満足感に浸る時間を優先する。これが大人の余裕だと考えています。

緩やかな「出口戦略」:数字に支配されないために

具体的には、市場が好調な時こそ、一定のルールに基づいた機械的な取り崩しを行っています。マーケットの変動に一喜一憂し、投資方針に振り回される生活は、現役時代に卒業したはずです。

今の私にとって、日経平均や米国市場のチェックは、もはや生活費を心配するためではなく、社会との接点を持ち続けるための「知的な趣味」の一つに過ぎません。

「守り」の節約術から、「攻め」の活用術へ。 これから目指すべきは、家計を小さくすることではなく、いかに人生を彩るために「賢く、大胆に使うか」の工夫だと考えています。DIE WITH ZERO

最後に

セミリタイア生活は、会社を辞めた日がゴールではありません。そこから始まるのは、自分だけの「人生の編集」です。(ちょっと、カッコつけ過ぎですか:笑)

画面の中の数字が1%増えることに一喜一憂するよりも、その1%を使ってどんな新しい世界を見るか。 それを考える方が、リタイア生活はずっとクリエイティブで、面白くなります。

皆さんは、明日そのお金を使って、どんな「経験」を手に入れますか?

I hope you like it.

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