2008年9月15日 あの「リーマンショック」が起こりました。
もう、あれから、10年が経過するのですね。
大きな痛手を被った
過去の投資遍歴のシリーズに書いている通り、投資歴は30年近くあり、最初は日本株で始めました。以後、個別日本株を中心としつつも投信や、米国株にも2005年から投資を開始(最初はアマゾン)しました。
私が投資を始める前後でも以下の様な金融・経済危機は起こっていました。
・1971年:ニクソンショック
・1978年:カーターショック
・1985年:プラザ合意
・1992年:欧州通貨危機
・1994年:メキシコ通貨危機
・1997年:アジア通貨危機
・1998年:ロシア通貨危機
・2001年:アルゼンチン通貨危機
でも、資産運用においては、どれも私の致命傷には至りませんでした。
ところが、2007年のサブプライムローン問題に端を発する2008年のリーマンショックでは大打撃を受けました。以下は、過去の取引履歴が簡単に照会できる楽天証券での私の売買損益(実現したもの)です。(実際の数字です:単位は万円)
米国株 | 日本株 | 中国株 | 投資信託 | |
2005年 | ▲2 | +85 | ▲6 | 該当なし |
2006年 | +32 | ±0 | ▲1 | ▲6 |
2007年 | +111 | +353 | +287 | 該当なし |
2008年 | ▲383 | ▲274 | 該当なし | ▲168 |
2009年 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
ご覧の通り、危機が発生する前のバブルが大きく膨らんでいる2007年は、楽天証券だけで合計751万円のキャピタル・ゲインを実現しています(他の取引証券もあったと思いますし、含み益も相当あった)。
それが翌年には事態は一気に逆方向になっています。米国株、日本株、投信の全てが3桁の損失となり、これを合計すると前年の実現益を上回る825万円の損失でした。その他口座や「含み損」を含めると、軽く4桁の収益悪化でした。
リーマンショックの際は、日本株、先進国株、新興国株など、いくら分散投資していたとしても、大体半分に資産価格は下落したので、私だけ違う運用成績を残すことは至難の業でした。
一時的に、インデックス運用に大きくシフト
この様な大打撃を受けた時に、取り得る対応としては大きく以下が考えられます。
(1)リスク資産をひとまず減らす(一部削減)
(2)全面撤退
(3)チャンスと判断し、リスク資産を積み増す
(4)不動(何も出来ない or ちゃんと判断して動かない)
上記のどの行動を取ることが良いかは、場合によりますし事後的にしか検証しようがないのですが、リーマンショックの場合(4)や(2)の方が多かったのではないでしょうか。
自分のリスク耐性に比べて、過度なリスクを取っていた(例えば信用取引を行っていた)方は、撤退せざるを得なかったはずです。それと、あまりの事態に冷静に判断することができず、ただただ、なすがままという思考停止状態の方が多かったと推察します。
私はと言うと、一旦、ポジションを少し減らし(上記1)、その後、個別株投資からインデックスファンドやETFへの投資に大きくスイッチし、個別株で二度と回復できないほどの致命的な傷を負わない様にしました。
その一方で、少し冷静になれたタイミングで、一部削減していた資金を元に戻しました。行ったことは、インデックスファンドやETFのツールを使ったアクティブ運用と言えるでしょう。
あくまで、結果論ですが、このオペレーションが功を奏し、2009年の年末時点で完全に資産の時価評価は元に復元しています。
マーケットから撤退せずに留まったこと、追記資金の投入もためらわず断行したことが幸いした形です。10年後の今だから「さらっと」書いていますが、当時は本当に悲惨な金融経済、社会状況だったのですよ。本当に。
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