前回の記事「やっぱり凄い 米国株の株価上昇率(2009/1〜2019/3)」において、補足もしくは続きの記事を書くとしていましたので、お約束どおり少し膨らませてみます。
まずその記事から一部分を再掲します。
以前、「主要米国株の株価上昇率を調べてみたら」という記事を書いたことがあります。
保有株式も変わっているので、改めて現在保有する株式およびその他主要株式(※)の株価上昇率を調べてみたので、ご覧ください。
計測に使ったツール:Backtest Portfolio Asset Allocation計測期間
・保有株式の上場開始時期が一番新しいVISAの株価を調べることができて、かつ年の初めからが良いと思ったので2009年1月から直近の2019年3月のパフォーマンスとしました。
・なお、配当は再投資されたものとして計算されています。S&P500の成績
・個別株の上昇率の前に、まずは米国株式市場の状況を表す代表的な指数(S&P500)が、この間どの様になっていたか確認しましょう。
・初期の投資元本を10,000ドルとすると、これが先月(3月)には複利運用の結果38,572ドル(年率14.08%:4倍弱)となっていました。
・10年と少しの期間を平均で14%の好成績。さすがですね。何も考えず、インデックスに投資していても、この成績。やはり、米国株様様です(ただし、日本からの投資家の場合には円高による目減りリスクあり)。
以上が再掲です。
その他主要企業の株価上昇率
・前回は、アマゾンなど私の保有株について調べてみましたが、売却したものの依然として有力な米国企業(一部英国企業含む)についても調べてありますので、以下のとおり掲載します。
銘柄名 | ticker | 株価上昇率(年率) |
スターバックス | SBUX | 32.71% |
ホーム・デポ | HD | 26.07% |
ナイキ | NKE | 21.86% |
コストコ | COST | 19.08% |
マコーミック | MKC | 18.84% |
ウォルト・ディズニー | DIS | 18.33% |
ユニリーバ(ADR) | UL | 13.25% |
J&J | JNJ | 12.00% |
フィリップ・モリス | PM | 11.98% |
コカ・コーラ | KO | 10.75% |
P&G | PG | 8.62% |
AT&T | T | 6.70% |
私の保有するアマゾンの年率40%超には及びませんが、スターバックス、ホーム・デポあたりはさすがですね。
やはりIT株式の上昇率が凄い
・前回・今回の両記事で掲載した企業の株価上昇率を確認すると、アマゾン、アップル、そしてITとして取り扱って支障ないと思いますが、ビザ・マスターカードといったIT関連企業の株価上昇率がとにかく凄いです。
生活必需品の株価上昇率が低下
・そして、顕著なのが食品など生活必需品セクターの株価上昇が相対的に振るわない点。アルトリア・グループやコストコは約2割の上昇と健闘していますが、殆どの企業が市場平均(年率14%)を下回っていました。足元の株価が堅調なP&Gや、アマゾンへ反撃の狼煙をあげるウォルマートもかなり劣る状況です。また、生活必需品ではありませんが、個人投資家の間で高配当株として人気のAT&Tは僅か6.7%でした。
業界内の差あり
・もちろん、業界で一括りには出来ず、例えば同じタバコ株でもMO(19.98%)、PM(11.98%)、BTI(9.43%)と差がありますし、ITにおいてもIBM(8.07%)と定位に甘んじている企業もありました。やはり、個別株投資は「成長する企業を選び、その企業の状態が良い間は極力長く保有」することが大事だと言えましょう。
I hope you like it.