SBI証券が一定額以上対象ファンドを保有している受益者を対象に開催した標記イベントに参加しました。
イベント概要
日時
2018/9/20(木)18:00開場 18:30開始 20:10終了
対象ファンド
・厳選ジャパン(アセットマネジメントOne株式会社)
・スパークス・新・国際優良日本株ファンド (愛称:厳選投資)(スパークス・アセット・マネジメント株式会社)
・げんせん投信(ニッセイアセットマネジメント株式会社)
登壇者(敬称略)
・岩谷渉平(アセットマネジメントOne株式会社)
・藤村忠弘(スパークス・アセット・マネジメント株式会社)
・伊藤琢(ニッセイアセットマネジメント株式会社)
構成
1 会社・ファンドの運用哲学、ポリシー
2 銘柄選定や企業リサーチでのエピソード
3 日本株アクティブファンドに投資する意義
4 質疑
特記事項
会社・ファンドの運用哲学、ポリシー
・「げんせん投信」は企業の競争力の“源泉”である経営力・組織力などの「目に見えない資産」を重視して銘柄選定
・いい会社を見つけたら、ずっと保有。いい会社はマクロ経済の変動等に上手に対応してくれる前提。マクロは気にしない(スパークス)
銘柄選定や企業リサーチでのエピソード
・企業の土壇場・危機の際の経営の様子に着目。その成果が出たのがぺプチドリーム(アセットマネジメントOne)
・業績の悪い時に、見えない資産のポテンシャルに着目し、大きく投資したのが任天堂(ニッセイアセットマネジメント)
・「速い」分析よりも「深い」分析が重要。リクルートが上場した際、「今更リクルート?」と最初は捉えていたが、じっくりと分析して上場後2年ほどしてから投資。深い理解があれば銘柄に自信が持てる(スパークス)
日本株アクティブファンドに投資する意義
・2008年6月末から2018年6月末までの間で、TOPIXは+31.1%上昇。東証一部上場企業の約4割は2倍以上に株価成長。経済の先行きが不透明でも、必ず良い企業は存在。社会の課題が大きいほど潜在価値があり、投資価値は大きい(アセットマネジメントOne)
・インデックスファンドへのアンチテーゼ。ひどい会社に投資しない・応援しないことに意義(ニッセイアセットマネジメント)
・擬似インデックスファンドを除けば、実はちゃんと運用している日本株アクティブファンドはインデックスに7〜8割勝っている。売買にかかる手数料は安くなり、金融機関・個人間の情報格差も小さくなったので、合同運用のメリットは昔に比べて薄れているが、時間をかけて運用できない人にはアクティブファンドを勧める。自分で個別株運用を行っている人にも参考になる。もっと、株式投資を広めたい(スパークス)
質疑やその他
<16銘柄で大丈夫か?>
・統計的に30銘柄を超えてくると分散効果は薄い。16銘柄でも業種分散を図っているので、TOPIXよりも株価変動は少ない(スパークス)
<目に見えない資産>
・目に見える資産の分析(ファンダメンタルズ分析)は深掘りしても付加価値が出ない。組織資産、人的資産、顧客資産など目に見えない資産を分析。社長を評価するフレームワークを持っており、650社の社長を評価(ニッセイアセットマネジメント)
<投機的な運用・アーチスティックな運用>
・10%は投機的な要素を組み入れている。チームで「雑にやっている」(アセットマネジメントOne)
・運用はアーチスティックな仕事。AIには代替されない。ファンドの状態の「気持ちいい・悪い」で銘柄の比率を調整することがある(スパークス)
<育児への例え>
・「厳選ジャパン」はボラティリティが大きいが、これは若い企業が多いため。ボラが大きいことは全く気にしていない。まだ幼い子供に伸び伸びと育って欲しい(アセットマネジメントOne)
全体を通しての感想
・私はアセットマネジメントOneが運用する「厳選ジャパン」の受益者として参加しました。スパークスの「厳選投資」も以前投資していましたし、ニッセイのファンドマネージャーの伊藤氏も元レオス・キャピタルワークスという事で関心がありました。
・3つのファンドはどれも比較的少数の銘柄に絞って投資していますが、組み入れ先の規模はスパークスとニッセイが近く、アセットマネジメントOneはより小さな企業が主体となってます。
・少し前に日本株の個別株運用は一旦やめましたが、ファンドたるもの日本株に限らず「厳選してなんぼ」の世界だと個人的には思っており、銘柄数が200以上とかになってくると興ざめします。(例外はあり)
・上記に書いたのは、当日のやりとりの一部です。再度、同じメンバーで開催されても、また参加したいなぁ
以上です。かなり意訳が入っていますので、そこのところ、よろしく
I hope you like it.