セミリタイア5年目の2023年を総括

改めてタバコ株・BTIについて考える(雑感)

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エルです。

海外個別株投資家の間で、今一番ホットな話題と言えば、クラフト・ハインツの株式「大暴落」。
参考:クラフト・ハインツ株が過去最安値ーブランド力衰退で巨額減損(Bloomberg)

そして、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが公表したバークシャー・ハサウェイ2018年次株主総会レターです。(現物へのリンク

後者(英語)はまだ読んでいないですが、バークシャーがクラフト・ハインツの筆頭株主かつ同社の主要投資先であったこともあり、例年以上に注目を集めそうです。

さて、本日は昨年2018年大幅な株価下落とそれによる高配当利回りの示現により、個人投資家の注目を集めたタバコ株、とりわけブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)について、状況整理(私の頭の中)をしておきます。

BTIの株価下落要因

・まず、BTIですが社名に「ブリティッシュ」と「アメリカン」と英米の両方ありますが、英国の企業です。株価は先週末のNY市場(ADR)終値で37.78ドル。昨年高値62.81ドル(2018/2/23)から約40%も下落しています。
・この「下げっぷり」の要因はいろいろあるのでしょうが、当社が得意としているメンソールが全面的に販売禁止になるのではないかという懸念、そして、メンソールに限らずタバコ業界に対する健康面からの規制強化の動きが一番の要因として考えられます。また、英国のEU離脱(ブレグジット)の問題も嫌気されている可能性があります。
・加えて、昨今機関投資家の間で浸透しつつあるESG投資(環境・社会・企業統治を切り口に投資)において、タバコ株が敬遠(新規の投資対象にならない、あるいは売却対象になる)されていることもボディーブローの様に効いているのでしょう。

指標

以下は楽天証券から取得したデータです。
・PER(予想):11.14倍
・PBR(実績):1.09倍
・自己資本比率:43.07%
・配当利回り:6.88%
昨年末、一時30ドルを割る寸前30.68ドルで底打ちし、そこから23%上昇して、なお、配当利回りはこの水準あります。ちなみに、昨年11/23時点のタバコ銘柄3社の数値は下記の過去記事をご参照ください。
(参考)保有銘柄の点検「タバコ三銃士」(BTI・MO・PM)

エルの売買履歴と考察

主な売買

・BTIに関する取引履歴を辿りますと、2018年3月に54.77ドルで100株購入したのが最初でした。
・以後、ポジション調整の売買をしながらも少しずつ買い進め、2018年11月には1000株を45ドルで購入。この後、40ドルを割る過程で追加投資しました。所謂「難平」買いですね。
・しかし、35ドルを割り始めた11月中旬からは流石に持ちこたえることが出来ずに、断続的に「売り」。最終的には、今年1月頭にかけてポジションを減らしました。
・現在の保有金額は秘密ですが、直近の権利落日(2018/12/27)時点では4000株保有しており、2月に四半期毎の配当を受けています。減らした今でも、個別株としては投資金額トップです。

ポートフォリオ組入トップのBTIから待望の配当金をGET!
エルです。 給与収入がない身分となった私ですが(まだ、セミリタイア生活は始まったばかりです)、定期収入がないのは、やはり心細いもの。 そんな中、まだかまだかと待っていたブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)から配当金がありました。 嬉...

エルの考え

・高い配当利回りで一見魅力的だったクラフト・ハインツがあんなことになったばかりであり、高い配当利回りは将来の悪い出来事を織り込んでいるとも言えます。問題は、その確率と程度です。
・私としては、仮にメンソールが全面禁止になったとしても即時ではないと思われること、メンソール以外にスイッチし売上減少はその分緩和される可能性があること等を勘案すると、これから1〜2年といった短いスパンで減配に至るリスクは限定的だと考えます。
・また、BTIは通常海外現地でかかる税金がかからないので、その点も魅力的です。
・一方、フィリップ・モリス(PM)の株価はBTI以上に反転(昨年末比+35%)し、ほぼフェアバリューの株価に戻っていること、アルトリア・グループ(MO)は大麻や電子タバコへの展開等によりBTI以上に今後の可能性はありますが、その分リスクも内包しているので、表面的な配当利回りが一番高いBTIが一番魅力があると考えています。(なお、PMは現在保有していない)
・BTIとMOの両方とも、依然として株価は魅力的ですが、分散投資の観点から含み損解消後はさらに幾分ポジションを減らす予定です。

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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