この記事は、私の旧ブログ時代(レバレッジ投資実践日記)の定番中の定番の記事だったもの。
今となっては信じられないことですが「投資本」の検索ワードで実に多くのアクセスを集めていました。
ただし、過去形です。
過去記事(2012/12/15)を以下に原則そのままで再現します。
当ブログでは、これまで投資本の個別記事をたくさん書いてきましたが、実は一度も体系的なまとめ記事を書いていませんでした。
ブログ読者の方からは「まとめ記事を書いてほしい。」との要望はあったのですが、過去に「何百冊読んだかわからない」ほど投資本を読んできたことがプレッシャーになり、なかなか手が動かなかったのが理由です。
今回、以下の前提で管理人の独断によるオススメ投資本をご紹介したいと思います。
第一弾は初級者編です。
- 【初級者編が主に対象とする方】
- 自信を持ってオススメする本はこれだ
- となりの億万長者―成功を生む7つの法則(トマス・J. スタンリー)
- 60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める(内藤忍)
- 新・投資信託にだまされるな! —買うべき投信、買ってはいけない投信(竹川美奈子)
- 投資信託主義 ――時間と資産の正しい法則(藤沢久美)
- ETF投資入門(カン・チュンド)
- 全面改訂 ほったらかし投資術(山崎元・水瀬ケンイチ)
- 半値になっても儲かる「つみたて投資」(星野泰平)
- しぶとい分散投資術―世界金融危機でわかった!(田村正之)
- 退職金は何もしないと消えていく──60歳から「経済的自由」を手にする投資勉強法(野尻哲史)
- ヘタな投資に手を出すな!(野田眞)
【初級者編が主に対象とする方】
- これまでに有価証券投資(株式、投資信託)の経験はないが、投資に興味は持っている方
- 投資自体は始めているが、「投資本」というものが胡散臭く感じられて、どれを選んで良いかわからない方
- お金は持っているが、投資に対する抵抗感が強い方
自信を持ってオススメする本はこれだ
となりの億万長者―成功を生む7つの法則(トマス・J. スタンリー)
まず最初にご紹介したいのは、生活習慣に関する本です。
投資をするのはお金(手段)を貯めて、最終的には家を買ったり、老後資金として使ったりする「目的」のためですが、その手段であるお金を貯めるためには、投資のことだけを考えていてはダメで、「お金の使い方や生活習慣」が非常に重要であることを教えてくれる良書です。高収入なのに、お金が貯まらない方は一読をオススメします。
60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める(内藤忍)
次にオススメするのは内藤忍さんが若い読者を想定して書いた本です。
自分の「現在地」、つまり自分だったら「いつまでにいくら」必要なのかを確認したうえで、<お金の方程式>に従って、「やるべきこと」を淡々と実行するノウハウが簡潔にまとめられています。
<お金の方程式>とは、
・将来のお金(目標)=((収入-支出)+資産)✕運用利回り です。言わば基本の「キ」の本。
新・投資信託にだまされるな! —買うべき投信、買ってはいけない投信(竹川美奈子)
次は投資信託に関する本です。まず最初は、人気FPの竹川美奈子さんの名前を世に知らしめた本です。(私が読んだ後、新版が出ています。最新版をリンク)
この本は、投資信託を何をポイントにして選別したらよいかわからない!という方が短時間でその勘所をおさえることが出来る本です。絵やグラフも多用されており、とてもわかり易い解説です。
投資信託主義 ――時間と資産の正しい法則(藤沢久美)
竹川美奈子さんが有名になる前、私が投資を始めた頃、投資信託に関する第一人者と言えば、藤沢久美さんでした。(今は投資以外の多方面でご活躍されています。)
「限りある時間を有効に使うには、人任せにできない自分磨きに時間を費やし、お金の運用をいかに効率化するかが重要」「投資信託を継続的に積立購入していくことが、資産運用の王道」という著者の「私の投資信託史」や思想にも触れることが出来る本書。読んで損はない一冊です。
ETF投資入門(カン・チュンド)
次はETF(上場投資信託)に関する本の中から選んでみました。
「ETFと言えばこの方」という位、すぐ名前が浮かぶ存在なのが著者のカン・チュンドさんです。カンさんは複数の著作をお持ちですが、この本は日経文庫から出版された、まさに入門書。通常の投資信託との違い等がコンパクトにまとまっています。レビュー記事(改訂版を出して欲しい『ETF投資入門』(カン・チュンド))もご参照ください。
全面改訂 ほったらかし投資術(山崎元・水瀬ケンイチ)
投資信託とETFの商品性について理解が進み、いよいよ投資を始める際に参考になると思われるのがこの本です。
投資関連の著作を数多く有する山崎元氏と個人投資家でカリスマブロガーである水瀬ケンイチさんがタッグを組んで、まさに、インデックス運用のための「実践ガイド」として出版されたのが本書。レビュー記事(【ブックレビュー】全面改訂 ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド』を読んだ感想)をご参照ください。(2015/6/13 全面改訂版に差し替え)
半値になっても儲かる「つみたて投資」(星野泰平)
投資というのは一度投資して終わりではありません。コツコツと続けていくことが重要です。本書はいわゆる「積立投資」にこだわって書かれた世界でもユニークな本です。
「今あるお金」ではなく、これから毎年生まれる「未来のお金」 を使って、一般の個人が最も取り組みやすい投資手法は「つみたて投資しかない」という著者の熱い半生も読み応えがあります。レビュー記事(半値になっても儲かる「つみたて投資」)もご参照ください。
しぶとい分散投資術―世界金融危機でわかった!(田村正之)
2008年以降の世界的な株安で資産を大きく減らした方は多いですが、こうした事態を見て、投資が出来なくなった人も多いと思います。そんな貴方にピッタリなのが本書。買う時期と買う資産の分散、長期、低コストという運用の大原則の効果は過去の様々な経済危機でも変わらなかったことをデータで実証しています。なお、著者の田村正之氏は日経の記者ですが、彼の日経のコラム記事はいつも非常にタメになります。
退職金は何もしないと消えていく──60歳から「経済的自由」を手にする投資勉強法(野尻哲史)
資産運用のビギナーは、20代や30代の若い方ばかりとは限りません。そう、今まさに退職しようとするシニアな世代もいます。本書はそんな世代の方の退職資産の運用に関する本です。 本書はフィデリティ退職・投資教育研究所所長の肩書きを持つ著者が、シニア世代等へ行ったアンケートを含むデータに基づき、退職後の人生に潜む「罠」やリスク、そして、若い世代とは少し異なる資産運用の方法についてわかり易くまとめたものとなっています。
ヘタな投資に手を出すな!(野田眞)
最後の10冊目は少し趣が異なる本をご紹介します。著者はベテランFPの方。
投資本の多くが「貯蓄から投資」というスローガンに乗っかって、あたかも万人が「リスクをとる運用・投資」をしなければならない、と煽りますが本書は異なります。本書では「実行していることすべて自らに無理のない説明がつき、同時に納得できている運用」を理想像に置き、その実現に向けたシンプルで無理のない投資の方法について解説しています。世間に過去様々な商品を紹介してきたFPの「反省の書」でもある本書は、投資経歴が相応にある方も一度読んで損はないと思います。お金持ちの方にもオススメ。
個別株への投資に参考になる本など中級・上級者向けのオススメ本は
→こちらです。「【保存版】オススメ投資本10冊(中級・上級者編)」
I hope you like it.