サイトアイコン 【L】米国株投資実践日記

「最強の10銘柄」はやっぱり最強

昨年出版した拙著でもご紹介した、いわゆる「最強の10銘柄」(詳細は後述)ですが、相変わらず相対的にリスク・リターンが良好な状況が続いています。

改めて、今の状況を確認しましたので、ブログ読者にも共有したいと思います。
2年前「【米国株】これが「最強の10銘柄」かもしれない!?」という記事をアップしたところ、大変多くの方に読んでいただきました。今回はその記事のリバイスとなります。

この調査で使ったのが「Backtest Portfolio Asset Allocation」というツールです。

これは名称にある通り、複数の銘柄でポートフォリオを組んだ場合、任意の過去の実績がどの様なものだったかを確認するものです。

この「最強の10銘柄」はアップルやマイクロソフトなどIT銘柄を敢えて除外して「攻めにも守りにも強い」ポートフォリオが組めないか手を動かして試行錯誤してみた結果、産み出されたものです。

米国株式市場が調子が良かった期間のデータですが、誰でも知っている様な、そして、日本から手軽に投資できるナイキやコストコなどといった大企業が、素晴らしいパフォーマンスを残しているのです。

それでは、「最強の10銘柄」の過去の成績がいかに素晴らしいか、ご覧ください。

計測期間

・2009年1月から2022年7月まで
・2009年1月の10,000ドルが2022年7月にいくらになったのか。金額と年率を調査しました。

これが「最強の10銘柄」だ

組み入れたのは以下の10銘柄です。
・ビザ(V)
・ユニオン・パシフィック(UNP)
・ロッキード・マーチン(LMT)
・ナイキ(NKE)
・ホームデポ(HD)
・ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)
・ダナハー(DHR)
・コストコ(COST)
・マコーミック(MKC)
・チャーチ・アンド・ドワイト(CHD)
各銘柄10%ずつ均等で初期投資。期間中のリバランスはなし。配当は再投資。

得られた主なデータ

・Initial Balance:$10,000
・Final Balance:$134,665 (約13倍)
・年率:21.10%
・Best Year:37.17%
・Worst Year:-9.46%
・Max. Drawdown:-15.72%
・Sharpe Ratio:1.46
・過去14年におけるベンチマーク(SPDR S&P 500 ETF Trust)との勝敗:12勝2敗
・配当成長:初年度(2009)の175ドルが2021年には1,594ドルに成長

感想

ベンチマーク(S&P500連動で最も歴史が長いETF:SPY)の計測期間における上昇率は年率14.01%、当初元本は$59,375と約6倍でした。これでも十分かもしれません。でも、当該ポートフォリオはこの2倍以上の成績です。

毎年の騰落率も、ベンチマーク対比で過去14年において12勝2敗と「圧勝」。しかも、リスク対比の運用成績を表すSharpe Ratioが1.46とこれまた凄い結果となりました。なお「最強の10銘柄」はあくまで10銘柄の「ポートフォリオ」で運用するところが肝ですので、そこのところはお間違えのないようご理解ください。この長期間に銘柄毎に多少の成長スピードに差はあってもどれも他に大負けしない実力の持ち主だったことから、この様な好成績となったようです。

「過去は将来を保証しない」とは、しばしば語られる言葉ですが、例え、これから10年が過去に比べて多少悪くなったとしても「期待」できる。そんな風に改めて感じた次第です。2022年も、過去1年も市場平均より良好な成績です。

ご興味を持った方は拙著をお買い求めください(笑)

I hope you like it.

「最強の10銘柄」への投資状況
本ブログや拙著でご紹介した「最強の10銘柄」については、2021年2月の出版以降、それ以外の投資銘柄数を少しずつ絞る中で、順次、投資を増やしてきています。 2022年に入ってからも増やしており、最新の投資状況(保有株数)を表にしてみました。...
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