セミリタイア5年目の2023年を総括

「マネックス証券 松本会長✖️個人投資家との特別座談会」に参加しました。

この記事は約5分で読めます。

過日、掲題のイベントに個人投資家・ブロガーとして参加して参りましたので、ご報告します。

概要

マネックス証券が、6月から申し込み開始している「マネックス・アクティビスト・ファンド」(詳細リンク)について、個人投資家が持つ率直なイメージなどについて意見交換するとともに、当ファンドに限らない「投資」全般について、マネックス証券松本会長が直々に個人投資家と意見交換する場として設営されたもの。

<実施場所等>
・日時:7月14日(火)18:00〜19:00
・場所:マネックス証券本社会議室
・参加した個人投資家:5名(うちブロガー3名)(女2・男3、年代は30代〜50代)

主な対談トークテーマ

・アクティビストについて
・投資助言のカタリスト投資顧問について
・ファンドのパフォーマンスイメージ
・ファンドの仕組みについて

感想・特記事項

グループの力を結集

本ファンドは、マネックス証券および松本会長が、グループの総力を結集し「個人投資家を巻き込んだ総合的なエンゲージメント(対話)を目指す世界でも珍しいファンド」として立ち上げたもの。ファンドの組成・企業との対話・本ファンドのマーケティング面など全般にわたって松本会長が直接コミットしているところにも特徴。松本会長の30年以上の金融経験の「集大成」として力を入れていく。

日本の企業・社会を変える「カタリスト」(catalyst:触媒)となりたい

日本企業および日本市場ともに、以前に比べると着実に財務体質や市場の洗練度も増しているものの、依然としてアメリカを中心とする他国の資本市場に比べて、十分に機能していない。

しかし、もし、資本市場が適正に機能すれば、企業価値を高め、投資家にリターンをもたらし、付加価値を生むことで社会に大きく貢献するという好循環を生み出すことが可能。そのための最大の鍵となるのが「投資家の活動」との見立て。

今回、マネックスグループとして、グループ力をフル活用して「綿密な企業研究」「経験を駆使した判断」「ネットワークを活用して経営陣と対話」を行うことなどを通して、まだマーケットには発見されていない企業が持つポテンシャルを引き出す役割を担おうとするもの。

変わってきた企業などの反応

少し前であれば「村上ファンド」に代表されるように、一般的には「アクティビスト」というとあまり良いイメージを持たれていないが、近年は企業においても「外部の良い意見は取り入れて経営に活かしていこう」という風に変わっている。実際、本ファンドのコンセプトなどを行政・経団連などに説明した際も、どこからも前向きな反応が得られ「10年前とは風景が変わった」印象を持ったそうです。

アクティビストが活躍した事例

過去の事例としては、オリンパス、サブスクへの事業展開に成功したAdobe、最近のソフトバンクGなどがある。

ファンドのパフォーマンスのイメージ

本ファンドは立ち上げたばかりであり、トラックレコードはないが、プライベート・エクイティの20%程度と一般的な株式ファンドの中間くらい(成功報酬控除後)をイメージ

投資企業のターゲット・数など

アクティビストが対話することで変身することが期待できる企業の例として、親子上場している企業群がある。現在300社弱(上場企業の8%相当)で、これらの企業の時価総額が50兆円弱あるが、この多くが十分な企業価値を発揮できずに非効率なままとなっている。こうした企業の中から100社程度ターゲットを選び、その中から実際に対話を行い投資を行うのは10〜20社のイメージ

投資後は、個別企業毎に予め定めた、1)投資リターン、2)変化するイメージのいずれかが達成されれば、他の銘柄と組み替え。2)については、例えば、世の中がラグビーのゲームをしているのに、いつまでもサッカーのゲームに固執している企業に対して、外部の目から「世間はラグビーをするようになっていますよ。変わりましょう」と対話していく形

特別な投資「体験」を届けたい

本ファンドはプロでも十分に投資できる内容のものを、敢えて個人向けにこだわって、いつでも売買できる、期限のない商品として設計。

「個人の意見を吸い上げる仕組み」をファンドに取り入れ、運用報告会など受益者へのフィードバックについても「特別なもの」とする考えであり、投資「体験」を提供していきたいとのこと。

運用はマネックス・アセットマネジメント株式会社、投資助言はカタリスト投資顧問株式会社(日本の企業セクターの活性化、ひいては資本市場の活性化を目標として、上場企業に対する提案とエンゲージメント(対話)を通して投資リターンを追及する運用の実現を主たる業務とし、2019年9月に設立)、販売はマネックス証券

その他

販売手数料はノーロード(無料)、信託報酬2.20%(税込)+成功報酬

6/25設定で、最初の7月の月次レポートが出たばかりです(参考リンク)。これによれば、約40銘柄に投資した模様です。現時点で慌てて購入する必要はないと思いますが、マネックスグループとして「相当力を入れている」ことがひしひしと伝わってきたので、要動向フォローです。

座談会の模様

1ヵ月かけて、プロの手により当日の模様が記事や動画になりました。

<記事>
世界でも珍しい!公募型アクティビスト・ファンド=マネックスの松本氏が個人投資家に語る設定の狙い(モーニングスター)

日本の優れた個人投資家の意見で企業の経営を変える 世界でも珍しい公募型のアクティビスト・ファンドが誕生〜個人投資家/ブロガー5名と松本大氏による特別座談会〜(完全版)

<動画>
①世界でも珍しい公募型のアクティビスト・ファンドが誕生 マネックス証券(第一部)

②世界でも珍しい公募型のアクティビスト・ファンドが誕生 マネックス証券(第二部)

③世界でも珍しい公募型のアクティビスト・ファンドが誕生 マネックス証券(第三部)

ファンドの詳細は以下の動画で確認すると、よりイメージが持てると思います。
【動画】マネックス・アクティビスト・ファンド徹底解剖

P.S.
座談会終了後に、近くのお好み焼屋で参加者5名で急遽「オフ会」を開催。各人が持つ投資に関する考えの披露など、なかなか「深い」会となりました。座談会の模様は上記の通りですが、録画されていない時間での松本氏との会話もとても楽しいものとなりました。これが一番の役得ですね。

当日のお土産としていただいた本に関する記事です。

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I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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