【保存版】オススメ投資本10冊(中級・上級者編)

投資本のまとめ記事「【保存版】オススメ投資本10冊(初級者編)」の続きです。

中級・上級者編が主に対象とする方

  • 既にある程度の投資経験があり、初級者編で紹介したレベルの本では物足りない方
  • ベータ、アルファといった基礎的な用語の意味が分かる方。もしくは、学ぶ意欲のある方
  • インデックス派、アクティブ派といった流派の区別にかかわらず、定番の本を知りたい方では、10冊ご紹介します。

自信を持ってオススメする本はこれだ

株式投資(ジェレミー・シーゲル)

まず、最初にご紹介したいのは、ジェレミー・シーゲルの『株式投資』です。副題は「長期投資で成功するための完全ガイド」となっています株式投資に関する書籍の定番中の定番。1994年の初版以来、版を重ね本書は第4版となります。原題の「Stocks for the Long Run」に表れている通り、「株式は長期的に富を蓄積する」ということを豊富なデータに基づき説明。「本書にヒントを見いだせない人は、自らが投資に向いていないのではないか疑ってみるべきかもしれない。」と多くの投資本の翻訳を手がけた林康史氏が「あとがき」にコメント。ぜひ、貴方もご自身の適性をご確認ください。(詳細はリンク記事『株式投資』(ジェレミー・シーゲル)は株式投資の基本図書参照。なお、第5版Stocks for the Long Run 5/E: The Definitive Guide to Financial Market Returns & Long-Term Investment Strategiesが出版されています。

敗者のゲーム(チャールズ・エリス)

次は、インデックス投資家のバイブル本『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス)です。「市場平均を超える」ことに、多くの投資家が挑みますが、「その投資家が市場そのもの」であるが故、売り手と買い手の損益は合計すればゼロであり、手数料等を考慮すれば全体としてマイナスサムの「敗者のゲーム」を戦っているというのが本書のメイン・メッセージです。このため、エリスは、単純で、透明性が高く、低コストで、課税上も有利なインデックス・ファンドで市場全体に投資することを推奨しています。なお、敗者のゲーム〈原著第6版〉 [単行本]が出ました。

 

ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール)

チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』より昔(原著第1版は1973年出版)からインデックス投資家の座右の書として支持されてきたのがバートン・マルキールの『ウォール街のランダム・ウォーカー』個人的には、本書はやや冗長なところがあるため、マイ・ベストではありません。ですが、経済学博士が書いた投資本の「古典」だけあって、市場の歴史や理論的な解説が非常に充実しています。475ページ(私が読んだ第9版の場合)と今回ご紹介する本の中では一番ボリュームもありますが、やはり、読んでおきたい一冊。(その後、第11版を読了:参考記事「ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第11版)は期待ハズレ?

マネーと常識(ジョン・C・ボーグル)

次は、インデックス投資家が信奉するジョン・C・ボーグルの本の中で、私が一番好きな一冊ですボーグルと言えば、米投資信託大手バンガード・グループの創業者として、インデックス・ファンドを世に広めた人物として有名。著作も複数出しており、代表作は『インデックス・ファンドの時代―アメリカにおける資産運用の新潮流』ですが、私は非常にシンプルに一番大事な点を凝縮した本書を推します。チャールズ・エリスが言う様に、株式の「売買」でリターンを得ることは非常に難しいですが、資本主義は、企業の成長・生産性・革新を通じて富をもたらし、その所有者たる投資家にとってはプラスサムの「勝者のゲーム」であるとボーグルは言います。投資におけるコスト(含む税金)の重要性とインデックス運用の有効性をコンパクトにまとめた本書は、幅広い人にお薦めできる一冊です。

ここからアクティブ運用に関する本をご紹介します。

全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦(ジム クレイマー)

プロローグが「株式投資はアートだ!」で始まる本書。「投機のない分散投資なんて無意味」と刺激的な言葉が続いたと思ったら、「老後資金にしくじりは許されない」という至極まっとうな章もある。なんだか楽しそうな感じですが、実際「投資は楽しく行うもの」という考えが本書には一貫しています。時間とやる気があり、ある程度のリスクがとれる人は、十分な下調べのもと、トレーディング(投機)をすることを推奨。つまり、「バイ・アンド・ホールド」ではなく「バイ・アンド・ホームワーク」が大切と言っているわけです。後述する本の著者でもある山崎元氏が著者を間違いなく「本物」と評価(リンク記事参照)、また、私が愛読するブログの管理人で投資家・著作家でもある春山昇華氏も「私が出会った株式投資のHow To 本の中では、最も価値が高い」(リンク記事参照)と最大級の評価をしています。

フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために(フィリップ・A. フィッシャー)

成長株投資に関する本で、好きなのが、フィリップ・A・フィッシャーのこの本かつて、ウォーレン・バフェットが「私の15%はフィッシャー、85%はグレアムで出来ている」と語るなど、バフェットはフィッシャーからかなり影響を受けています。「ときが経つほど大きな価値を生み出してくれる株は決して売らない」「正しく選び抜いて買った株には、売り時などほぼ存在しない」「一見すると高すぎるように思える株のなかに、実は最高に安い買い物が含まれていることもある」「分散投資にこだわるあまり、よく知りもしない会社に投資をするほうがはるかに危険」「最高のものを手に入れることに意識を集中しなければなりません」などバフェットに影響を与えたことがわかる深い言葉が満載です。

株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル)

ジェレミー・シーゲルの本をもう一冊。これも定番の『株式投資の未来』です

翻訳本が続きましたので、日本人が書いた本をご紹介します。

バリュー株投資は「勝者のゲーム」!(井手正介)

著者の井手正介氏は、投資に関する本の著者としては私が一番信頼できる方の一人。上記で紹介した『ウォール街のランダム・ウォーカー』『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』『インデックス・ファンドの時代』の他、『フィデリティ―史上最強の投信王国、『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』の翻訳者として知られ、日本の証券アナリストの草分け的存在です。ご自身でも『ビジネスゼミナール 証券分析入門 (ビジネス・ゼミナール)』等多数の著作があります。ベンジャミン・グレアムやウォーレン・バフェットが実践してきた手法を現在の日本に合うよう修正したバリュー投資を提唱する本書は、日本の株式市場の効率性に疑問があり、個別株での投資をお考えの方には、ぜひ読んで頂きたい一冊です。参考記事(【必読】バリュー株投資は「勝者のゲーム」! 井手正介)

ファンドマネジメント(山崎元)

そして山崎元さんの『ファンドマネジメント』です本書は、ファンドマネージャーのための「実用書」となることを意図として書かれたものです。学者の手による理論を中心に書かれた本とは異なり、「教科書の引用風の記述を極力避け、筆者自身の言葉で」、「ファンドマネージャーばかりでなく、年金基金等の資金運用の委託者側の関係者あるいはファンドマネージャーの管理者にもぜひ読んでいただきたい」との筆者の思いがこもった力作。プロ向けの本ですので上級者向けになりますが、私は非常に参考になりました。

投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識(ハワード・マークス)

最後は、新しい本の中から一冊。最近、何度もご紹介しているハワード・マークスの本です著者は「リーマン・ショックで最も稼いだ運用会社」として知られる「逆張りファンド」の創業者兼会長の方。本書では「いかに投資リターンを達成するかという点よりも、リスクの概念とリスクをいかに限定するか」という点に重きを置き、賢い投資家になるための要諦を披露。(参考記事:【必読】投資で一番大切な20の教え ハワード・マークス)なお、この本は私が2012年に読んだ本の中でも、評価が高い代表的な本としても紹介しています。(参考記事:【再録】2012年、194冊読んで良かった本

以上、10冊ご紹介しましたが、いかがでしたか。多くが他の投資ブログやマネー雑誌等でもよく見かける本だったと思いますが、いずれも「それだけのことはある」本ばかりです。

【まとめ】
株式投資に関する基本的な理解を深めるためには
⇒『株式投資』

インデックス運用の参考書
⇒『敗者のゲーム』『ウォール街のランダム・ウォーカー』『マネーと常識』

アクティブ運用の参考書
⇒『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』『バリュー株投資は「勝者のゲーム」!』『フィッシャーの「超」成長株投資』『株式投資の未来』

プロのファンドマネジャーの運用手法を知る
⇒『ファンドマネジメント』

「負けない運用」の参考書
⇒『投資で一番大切な20の教え』

余談ですが、今回ご紹介した10冊のうちフィッシャーの本を除く9冊の出版元が日経新聞関係です。定番の良書をおさえているあたり、さすがですね。

I hope you like it.

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