現在、70銘柄と多数に投資している米国株ポートフォリオについて、順番にご紹介しています。
今回は第1回【米国株】投資先のご紹介(ITセクター)に続く第2回です。
本日はマイ・米国株ポートフォリオの中でITセクターとシェア争いをしている生活必需品セクターの銘柄をご紹介します。
オーバーウエイトかつ投資銘柄数は最多
S&P500に連動を目指すバンガードのETF・VOOにおける当該セクターの割合は2020年4月30日現在7%程度です。一方で、私のポートフォリオでは5/18時点で21%程度となっており、市場に比べると約3倍の組入比率となっています。
銘柄数も19銘柄(70銘柄中)と最多となっています。
生活必需品セクターの19銘柄
コカ・コーラ(KO)
・このセクターの中で一番大きな投資額となっているのが、コカ・コーラです。バークシャー・ハサウェイの代表的な投資先。
・初めて投資したのは2016年(参考:【米国株】鉄板銘柄「コカ・コーラ」(KO)に一気に投資)ですが、以降、何度かポートフォリオから外れていました。今回、3月に40ドル前後で仕込みました。
ホーム・デポ(HD)
・小売業界は新型コロナウイルス出現前から、「Amazon effect」で業績悪化するところが多かったですね。コロナ後は「優勝劣敗」がより鮮明になってきていますが、ホーム・デポに関しては心配無用だと考えています。
(参考)米国株ポートフォリオにホーム・デポ(HD)が新規加入
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
・改めて説明不要ですが、世界最大の日用品メーカー。略称「P&G」の方がすっかり浸透していますね。年間販売額10億ドルを超えるブランドが21もあるそうです。
・この銘柄はやはり「危機」に強いですね。63年連続増配であるなど、安定感は抜群です。
ウォルマート(WMT)
・世界最大の小売企業、そして、全世界で売上高が一番大きい企業がこのウォルマートです。27ヵ国に展開していますが、あくまで主力は約7割の売上高を占める米国です。
・この昔から存在する「ありふれた」小売企業が、ネット対応などに果敢に挑戦して、現在も勢いを維持しているのは驚きですね。株価は4月に上場来高値をつけました。
チャーチ・アンド・ドワイト(CHD)
・元々は重曹(ベーキングソーダ)で発展した会社ですが、M&Aで事業範囲を拡大し、日用品全般を展開。日本人には馴染みありませんが、ブランド「ARM & HAMMER」(重曹・洗剤・歯磨き粉)はアメリカの家庭では、ほぼ必ずあるという位、浸透しているそうです。
・P&Gと比べると小振りですが、成長性は上回り、米国株投資家の間では人気銘柄です。
フィリップ・モリス(PM)
・正式な社名は「フィリップ・モリス・インターナショナル」と「インターナショナル」が付きますが、同業のアルトリア・グループから2008年に分離して誕生しました。アルトリアが米国、そして、当社が米国外という棲み分けです。
・タバコの世界トップ15銘柄(ブランド)のうち6銘柄は当社が保有しています。近年は加熱式タバコ「iQOS」に注力しており、紙タバコは将来「全廃」することを宣言しています。
・私が初めて投資した2016年頃(参考:【米国株】世界最大のたばこ会社フィリップ・モリス(PM)に新規投資)は100ドル以上の株価をつけていましたが、私が直近に再投資した価格は70ドル弱です。
P.S.
大事なこと書いておきます。私の30年近い全ての投資生活において、最大の損失を計上したのがPMです。
ペプシコ(PEP)
・飲料メーカーと言えば、コカ・コーラかこのペプシコですね。米国株投資家の間で人気の銘柄です。
・コカ・コーラとは、業務内容はもちろん、創業年、時価総額、信用力など似ている部分が多いのですが、やはり一番大きな違いは当社は全米首位のスナック部門があること。そして、両社ともにグローバル展開していますが、当社の方が米国に軸足があるということです。新型コロナウイルスの影響を受けた「巣篭もり」でスナックは恩恵を受けるかもしれません。
マコーミック(MKC)
・世界最大級の調味料メーカー。日本ではハウスやエスビー食品が強く、存在感は感じませんが、北米や欧米でのシェアはかなり高いようです。(スパイスカテゴリーでは圧倒的No.1)
(参考)マコーミック(MKC) – スパイス世界No1の美味しいキャッシュフロー(アメリカ部)
・私とは相性の良い(累計の投資利益が大きい)投資先です。
クロロックス(CLX)
・洗濯用洗剤・漂白剤などを製造する家庭用品の老舗。総売上高の規模はP&Gなどと比べると小振りながら、除菌用ペーパータオルやトイレ漂白剤など製品の8割以上が米国内1位もしくは2位という高シェアを誇る。
・新型コロナウイルス発生後の衛生管理ニーズの追い風を受けている代表銘柄の一つ。今回、3月に初めて投資しました。
アルトリア・グループ(MO)
・PMのところで説明した通り、この会社は米国で展開。タバコブランドとしては世界No.1の「Marlboro」を有し米国内では業界首位です。
・この会社のユニークなところは、タバコ事業以外にワインを展開していたり、世界最大のビールメーカーであるアンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)の第2位の株主だったり、合法大麻のCronosに出資していることです。電子タバコ会社JUULに巨額投資したことでも話題をさらいました。(128億ドルの投資に対して86億ドルもの減損計上)
・この銘柄も初めて投資(参考:【米国株】アルトリア・グループ(MO)に新規投資!)した2017年は60ドルを超えていた株価も現在40ドルを切っています。
ダラー・ゼネラル(DG)
・日本でいうところの「100円ショップ」に相当する1ドルショップの最大手。類似企業は他にもありますが、一定程度の格付(投資時点で「BBB」)があること、時価総額の大きさ等を考慮してこの銘柄を選択。
・新型コロナウイルス「ウイズ」「アフター」以降において、節約志向の高まりで相対的に健闘することを想定
ユニリーバ(UL)
・世界第3位の消費財メーカー。この会社は欧州企業ですが、NY市場にADRで上場しています。当社の新興国での取り組み意義などを評価しています。
(参考)【英国株】世界第3位の家庭用品メーカー ユニリーバに投資
コルゲート・パルモリーブ(CL)
・この会社も家庭用品メーカー(全米3位)です。歯磨き粉、歯ブラシで世界トップシェア。海外旅行した際、ホテルにあるのはここの製品である確率が一番高いです。
・業界内の競合はもちろん相応にありますが、生活必需品セクターの代表的な銘柄として、再度組入ました。
(参考)【米国株】コルゲート・パルモリーブ(CL)についに投資
ホーメル・フーズ(HRL)
・食肉加工で世界十指に入る食品大手。1926年、世界初のハムの缶詰を販売し、SPAM缶で知られる食品会社。ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工冷蔵製品が主力です。
・新型コロナウイルスの影響を受けた「巣篭もり」経済で恩恵を受けると判断し、新規で投資しました。53年連続増配。
コストコ(COST)
・日本にも展開する会員制の大手量販店。日用品、生鮮食品、衣服、家電、家具など幅広く扱い、低価格で販売。各カテゴリーの商品数は絞り込み、大量仕入れにより低い販売価格を実現。実質的な収益の柱は会費収入となっています。なお、アメリカでの呼び名は「コスコ」だそうです。
(参考)【米国株】コストコ(COST)に投資しました。
クローガー(KR)
・全米小売2位、スーパーマーケット首位。国内外で新型コロナウイルス出現後、食品スーパーが賑わいを見せているので、この銘柄もポートフォリオ防衛のため組入。最近、バークシャー・ハサウェイも新規で投資。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
・ドラッグストアチェーンとして、同業のCVCヘルスに次ぐ米国2位。米ウォルグリーンが2014年に欧州アライアンス・ブーツを買収。25ヵ国に展開中。(米国の売上が7割以上)
・CVSヘルスに以前投資していたが(参考:【米国株】米国最大のドラッグストア CVSヘルスに投資)、相対的に割安であること、NYダウ採用銘柄であることから、新規に投資
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)
・この会社も欧州企業で、NY市場にADRで上場しています。タバコ銘柄にハマった人(笑)は、PM、MOとくれば、このBTIにも手を出すものなのです。依然として、しぶとく投資しています。
(参考)改めてタバコ株・BTIについて考える(雑感)
シスコ(SYY)
・ようやく最後の銘柄まできました。この会社はこれまでの企業とは少し業種が異なり、全米最大の業務用食材販売会社です。レストラン、ホテル、学校、病院などフードサービス事業者が顧客。中でもレストラン向けが収益の6割超と柱となっています。
・この銘柄はコロナで大きく打撃を受けた中から、経済正常化後の反発狙いで投資しました。
なお、他のセクターの投資先については以下をご覧ください。
第3回:一般消費財→こちら(【米国株】投資先のご紹介(一般消費財セクター))
第4回:資本財→こちら(【米国株】投資先のご紹介(資本財セクター))
第5回:ヘルスケア→こちら(【米国株】投資先のご紹介(ヘルスケアセクター))
第6回:金融→こちら(【米国株】投資先のご紹介(金融セクター))
第7回:コミュニケーション→こちら(【米国株】投資先のご紹介(コミュニケーションセクター))
第8回:エネルギー→こちら(【米国株】投資先のご紹介(エネルギーセクター))
第9回:ETF→こちら(【米国株】投資先のご紹介(ETF))
I hope you like it.