つばめ投資顧問の「顧問」に就任

『「投資バカ」につける薬』(山崎元)は今も有効な薬です

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何年か前の話ですが、某有名出版社の著者養成講座の受講生だったことがあります。結果的には、受講代は本の出版という意味では無駄になったのですが、本の企画(あくまで受講生として)で悪戦苦闘していた際、山崎元氏の昔の本を読みました。

2006年4月出版ですが、引続き「効能」があることが確認できたので、ブログ読者の方へもご紹介します。

山崎氏と言えば、最初に就職した三菱商事の後に住友信託銀行に転じて以降は、主に運用畑で転々と職を変えた方として知られています。

そして、その職歴を踏まえ私が『【保存版】オススメ投資本10冊(中級・上級者編)』で 紹介した『ファンドマネジメント―マーケットの本質と運用の実際 [単行本]』(プロの運用者向けの本)など投資に関する多くの本を出版されています。

でも、実際のところ、山崎氏の運用の腕が優れていたのかどうかは定かではありません。(失礼)

確実に言えることは、山崎氏が頭が良い(東大経済学部卒)ことと、弁が立つということ。

とりわけ、金融・生保・運用業界など金融商品の売り手に対する「遠慮ない」厳しい意見が一番の持ち味で真骨頂でしょう。

本書は、そんな“山崎節”を集めた、読んで「スッキリ壮快」な一冊です

2006年当時の状況を踏まえ、

  •  投資信託への投資を否定。日本株についてはむしろ自分で個別株に分散投資することを推奨(実際、楽天に移った後、一時期著者は個別株の運用を実験的に行っていた)

していた箇所は低コストのインデックス・ファンドの登場等により今は意見が変わっている可能性がありますが、その他の書かれていることの多くは著者の意見・実情とも現在でも有効でしょう。

著者曰く、

「アドバイザーの助けを借りるとしても、本人が理解しないでお金の運用について決めることはできないので」「本書はそのための考え方のポイントを伝えるとともに、悪い商品、悪い金融機関、セールスマンの類に引っ掛からないように、読者に「免疫」をつけることを目的」として書いたそうです。

金融商品の売り手にとって不都合な話のオンパレードの本書は、一般家庭の「常備薬」として一冊備えておくと良いでしょう。(残念ながら絶版ですが、中古本は手に入ります)

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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