つばめ投資顧問の「顧問」に就任

【米国株】投資先のご紹介(ITセクター)

この記事は約5分で読めます。

今日から、米国株の投資先について、簡単にご紹介していきます。

第1回は5/18現在で最大のウエイト(21.46%)を占める情報技術セクターです。

セクターの割合はボトムアップの積み上げ結果

最初にお断りですが、便宜上(管理上)、現在投資している米国株(一部ADR含む:70銘柄)について、セクター毎の割合を把握しています。

最初から、何か意図を持って各セクターの割合を調整したわけではなく、あくまで個別株・ETFへの投資の結果、現在の状態になったものであることをご理解ください。

ITセクターの11銘柄

マイクロソフト(MSFT)

・大手IT企業の中では、もはや「古株」(1975年創業)。長期間にわたって、アメリカ企業の時価総額ランキング上位10社の中にランクインし続けている稀有な存在。
・信用力はS&P格付がAAA(トリプルエー)と世界のあらゆる企業の中で最高水準
・クラウドサービスではアマゾンとの間でシェア争い。プラットフォーマーである大手IT各社は情報の取り扱いなどを巡って各国政府・規制当局との間で問題を抱えているところが多いが、当社は総じて上手くやっている印象
・当社のキーワードは業績の安定性と信頼感でしょうか。
(参考)【米国株】マイクロソフト(MSFT)に初めて投資

ビザ(V)

・世界1位のクレジット会社。初めて投資したのは2017年4月(参考:【米国株】VISA(V)の株主になりました。)。以来、時々、売買を交えながら、ほぼ一貫して米国株ポートフォリオの上位に君臨
・マスターカードにも投資しており、両社への私の投資の考え方を記事にしています。
(参考)クレジットカード会社(ビザ・マスターカード)への投資にかかる考え方

アップル(AAPL)

・事業内容は説明不要ですね。アップル株に私が初めて投資をしたのは2005年9月。(その後、その他米国株含めて売却)
・再投資したのは2018年からです。エントリー「【米国株】今さら知った アップル(AAPL)の魅力」をご参照ください。

セールスフォース・ドットコム(CRM)

・企業向け顧客関係管理(CRM)ソフトウェアで世界首位。業務内容とティッカー(CRM)が同一であることに象徴されるように、当該分野のリーダー企業です。
・日本にも、提携企業を活用して、かなり浸透している印象です。

シスコシステムズ(CSCO)

・ITバブル期には、時価総額No.1にもなったことがある有力企業(参考:【米国株】かつて時価総額No.1のシスコシステムズ(CSCO)に投資
・通信機器の新興企業は近時多く出現していますが、ネット接続用ルーターとスイッチについてシェアトップの当社は、通信環境が整備される際、最も頼りにされる存在です。
・懸念は米中貿易戦争において、対象品目に挙げられるリスクがあること

マスターカード(MA)

・世界2位のクレジット会社。ビジネスモデルはビザと同様ながら、主たる展開地域が欧州など米国外が約7割となっていることがビザ(米国比率が5割弱)との大きな違い。
・株価上昇率においては、ビザよりも良いことが多い。
(参考)【米国株】ポートフォリオ組入銘柄紹介 マスターカード(MA)

アドビ(ADBE)

・世の中に浸透している「PDF」などのツールを提供。1982年創業とITサービスの世界では「老舗」の部類
・従来ソフトウエアの「売り切り」だったビジネスモデルをSaas化(クラウド化)し、定額課金するビジネスに転換。事業の成長と収益の安定性を両立
・なお、従来社名は「アドビ・システムズ」であったが、現在は「Adobe Inc.」となっている。
(参考)【米国株】組入銘柄紹介「アドビ・システムズ 」(ADBE)

アクセンチュア(ACN)

・世界有数のコンサルティング会社。企業向けのコンサルティングとIT関連の受託業務が2本柱
・元々はアンダーセンコンサルティングからスタート、後に社名変更をし現在はAccenture(アクセンチュア)という社名になっています。
・幅広い業種で様々なサービスを提供できることが強みで、フォーチュン100構成企業の9割以上が当社の顧客となっています。高い成長性に惹かれて、2020年3月のポートフォリオ再構築に際して、新規に組入しました。

テキサス・インストルメンツ(TXN)

・創業1930年、上場1953年の最古参のIT銘柄。半導体メーカーとして売上高世界7位クラスです。
・ポイントはアナログ半導体に関しては、市場シェア1位だということ。以下のブログ記事をご参照ください。
(参考)テキサス・インストルメンツ【TXN】は世界アナログ半導体市場シェア1位(アメリカ部)

オートマチック・データ・プロセシング(ADP)

・1949年設立、給与計算アウトソーシングで世界一の企業です。顧客は世界140ヵ国、70万社。
・いわゆる「雇用統計」と言えば米国・労働省の非農業部門雇用者数という公的発表の統計を言いますが、当社はその先行指標とも言うべき民間雇用指標である「ADP全米雇用統計」を毎月発表。
・高い収益力と安定性を併せ持つソフトウェア会社として、ポートフォリオに組入しました。45年以上「連続増配」中。

クアルコム(QCOM)

・この会社は移動体通信「技術」で世界首位。半導体ユニットの販売とともに、特許ライセンスで食っています。
・長らく、アップルとの間で訴訟が続いていましたが、2019年に和解。当社が47億ドルのライセンス収入を受け取る形で決着
・移動体端末を作ろうとすれば、何かしら当社の特許が関係してくるほど、その牙城は強力ですが、逆にスマホ依存度が高いのがリスクにもなっています。
・各種投資指標において、割安度が高かったのでポートフォリオに組入しました。
(参考)クアルコム【QCOM】の銘柄分析。通信と半導体に強み(たぱぞうの米国株投資)

以上です。

なお、他のセクターの投資先については以下をご覧ください。

第2回:生活必需品→こちら(【米国株】投資先のご紹介(生活必需品セクター)
第3回:一般消費財→こちら(【米国株】投資先のご紹介(一般消費財セクター)
第4回:資本財→こちら(【米国株】投資先のご紹介(資本財セクター)
第5回:ヘルスケア(8.62%)→こちら(【米国株】投資先のご紹介(ヘルスケアセクター)
第6回:金融→こちら(【米国株】投資先のご紹介(金融セクター)
第7回:コミュニケーション→こちら(【米国株】投資先のご紹介(コミュニケーションセクター)
第8回:エネルギー→こちら(【米国株】投資先のご紹介(エネルギーセクター)
第9回:ETF→こちら(【米国株】投資先のご紹介(ETF)

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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